6月11日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)に漫画家のみうらじゅんが出演し、過去の痴漢トラブルについて語った。
ある時、夜中に街を歩いていたところ警察官に呼び止められ、派出所への同行を求められた。
痴漢被害を訴える女性が派出所に駆け込み、犯人の特徴を「長い髪」と伝えたため、みうらに嫌疑がかけられたのだ。

もちろん、みうらにとって身に覚えのない冤罪である。ところが、警察官は派出所にみうらを連行し、泣きじゃくる女性に「犯人を連れてきたから」と言い放った。とんだとばっちりである。

みうらじゅんは90年代にも、あるとばっちりを受けている。
それがナインティナイン矢部浩之からの「嫌い」宣言である。矢部は、レギュラーを務めていたラジオ番組『ナインティナインのオールナイトニッポン』(ニッポン放送系)の1996年4月18日放送において「みうらじゅん嫌い」を暴露した。

「シバくリスト第1位」だったみうらじゅん


その原因は、新人時代に出演した吉本興業のプロモーションビデオ映画『お笑い虎の穴』にある。この作品の原作と監督をみうらじゅんが務め、主役には矢部の相方・岡村隆史が抜擢された。
みうらに熱心な演技指導を受ける岡村に負けじと矢部は「僕は、どんな感じに演技したらいいですかね?」と問いかける。ところがみうらの答えは「君、いらん」というそっけないものだった。

これ以降、矢部の中でみうらじゅんは「シバくリスト第1位」をキープするようになった。
当時のナインティナインは、矢部、岡村ともにトガリまくっていた時代である。
矢部はみうらじゅんのほかにも、番組で悪口を言われたglobeのKEIKOや挨拶を無視された赤坂泰彦など、あらゆる芸能人に毒を吐いていた。

ナイナイ矢部とみうらじゅん、現在の関係は?


時は流れて約10年後、2005年9月15日の放送の『ナインティナインのオールナイトニッポン』において、『いとうせいこうのオールナイトニッポン』(2005年9月9日放送)にゲスト出演したみうらが矢部へ和解を申し入れた件について触れられた。

矢部は「僕は、今、みうらじゅんさんと飲みに行きたいです。飲みに行きたいリストに入ってます」と和解を受け入れた。実際に飲みに行ったかは定かではないが、現在、両者の関係は良好なようだ。

参考文献:「ナインティナインのオールナイトニッ本」vol.1,vol.5(ヨシモトブックス)


※文中の画像はamazonよりやべっちF.C. magazine Vol.2 (ヨシモトブックス) (ワニムックシリーズ 210)
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