子どもがスポーツをしない理由 5割が「送迎や付き添いの負担が大きい」
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笹川スポーツ財団は7月18日、学生のスポーツ活動を支える立場にある保護者の意識調査の結果を発表した。スポーツ活動を行っている子どもの母親に「母親と父親のどちらが熱心に関わっているか」という質問をしたところ、73.7%が母親、26.4%が父親と答え、母親の方が熱心に子どものスポーツ活動に関与していることが明らかになった。


実際に母親が行っている支援について、どの程度「やりがい」や「負担感」を感じているのかを聞いたところ、圧倒的に「やりがい」が「負担感」を上回る結果に。「自主練習に付き合う」「大会や試合に付き添う・応援する」「ルールを勉強する」は約8割が「やりがい」であると答え、「負担感」は約3割であった。また、「送迎」「活動場所の手配・予約」「弁当を作る」は「負担感」の割合が高いことがわかった。

子どもがスポーツをしない理由 5割が「送迎や付き添いの負担が大きい」
笹川スポーツ財団「小学生のスポーツ活動における保護者の関与・負担感に関する調査研究」資料より


スポーツ活動をしていない子どもの母親に理由を聞いたところ、53.8%が「送迎や付き添いの負担が大きいから」、48.5%が「費用の負担が大きいから」、47.9%が「保護者の係や当番の負担が大きいから」など保護者の負担に関する項目が低学年でより多くランクイン。高学年では、53.7%が「子どもがやりたい種目ができるクラブや教室がないから」、41.6%が「スポーツ以外の習い事や塾に通っているから」など、子どもの意志・志向関係する項目が上位にあがった。

また、「もしこれから子どもが団体に所属してスポーツ活動をすることになったらどのくらい負担を感じるか」という質問に対し、5割以上が係や当番、自分の子ども以外の子どもたちへの関与に対して負担感を感じることが明らかになった。

なお同調査は小学1~6年生の第1子をもつ母親2368人が対象で、インターネットで実施した。
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