会場はディナーが楽しめるおしゃれなラウンジ。ステージでバンドによる生演奏が始まると、客席後方から、「Trick Star」を歌いながらJONTEが登場。楽曲に合わせ、妖艶な色気を放ちながらファンの間を抜けステージへ。続く「GO」では、フェイクまじりの澄んだ歌声とロングトーンでオーディエンスを魅了していく。
ライブは、バンドの生演奏で構成。毎日変わるというイメージカラーについてのMC中、バンドメンバー全員が靴下を、この日のカラーである“青”に統一しているという事実も発覚し、その茶目っ気に笑いがこぼれる。青は“柔らかくて優しい色”の印象があるというトーク後、「eternally」「軌跡」、そしてデビュー曲「ゆれる」のバラード3曲を、心地よく青い世界で満たした。
その後は、アルバム『Reboot』でもコラボしているCHEMISTRYの川畑要がスペシャルゲストとして登場。ステージにあがった川畑に冒頭から「ステキ、大好き、尊敬してる、付いていく」と絶賛の声を贈るJONTEに、「いくつ褒め言葉をくれるの?」と照れ笑いで返す川畑。舞台での共演をきっかけに、今では旅行に行くほどの仲だという2人の息はぴったりだ。
JONTEにとっては、歌手を始めたキッカケでもあるという憧れの存在。
川畑から改めて「10周年おめでとう」の言葉が贈られ、アルバム『Reboot』に収録されたコラボ曲「Two Ways feat.KANAME KAWABATA」と、川畑が楽曲提供した「The Truth of Love」(最新アルバム『Delight』収録)の2曲を披露。JONTEのクリアな高音と、川畑の心地よい低音が重なったかと思えば、後半はさらに歌声に熱が帯び、お互いの存在を声で響かせ合う。交互に降り注ぐように混ざり合う歌は、いつの間にか1つのメロディーとして溶け合った。
凄まじい歌の魅力と、笑いのたえないMCとの“ギャップ”という魅力を残し、川畑がステージを去った後は、深く深く自分の内側をさらけ出すようなバラード2曲「Treasure」「Still」と、心地いいアップテンポ曲「Driving」、ファンからも歓声があがった大切な曲「Dear…」を披露し本編は終了。
アンコールでは、青いTシャツに着替えたJONTEと、予定にはなかった川畑もサプライズ登場。2人が共演した舞台「愛の唄を歌おう」で披露された、槇原敬之(作詞・作曲)の「君への愛の唄」をコラボしライブは終了した。
デビュー当時、初めて取材で出会った彼はとても礼儀正しく、感情を自分の中に押し溜めているような印象があった。けれど今、ステージで歌うJONTEからは、10年分の経験、出会い、そしてファンへの感謝など、様々な感情が溢れていた。オーディエンスを含め、それぞれが“JONTEの歌”と過ごした10年を経て迎える8月22日の『JONTE 10th Anniversary LIVE』。
(取材・文/原 千夏)
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