
「内閣官房 国民保護ポータルサイト」公式サイトより。
8月29日の早朝、北朝鮮から発射された弾道ミサイルが北海道・襟裳岬の上空を通過した。緊急事態を知らせる「Jアラート」が各地で鳴り響くなか、「会社は休みにならないんだよな…」と嘆く声が続出していたようだ。
「社畜」には関係ない?
「Jアラート(全国瞬時警報システム)」とは弾道ミサイルや津波など、時間的な余裕がない緊急事態が起こったときに用いられる情報伝達システム。屋外スピーカーや携帯電話などに情報が送信され、速やかな避難を促すことを目的としている。
今回発射されたミサイルは北海道の上空を横切るというまさに非常事態。各地でJアラートが送信されたようで、ネット上では早朝の警報で目が覚めたという声が多く上がっていた。
しかしほとんどの会社が通常営業だったことから「朝からJアラートで起こされて会社行かなくて済むかと思ったけど、全然そんなことなかった」「Jアラートって実質空襲警報だと思うんだが、それでも会社に普通に行かないといけないこの社畜感」「Jアラートが鳴ったら会社が休みになる法律が欲しい」と嘆く声が続出することに。
また、会社や学校の対応に疑問を抱く人もいたようで「Jアラートが鳴ったら休みにするべきだし、少なくとも遅刻は不問にしたほうが良い」「会社の対応がこれで見直されるといいな。Jアラート発令時は無事が確認されるまで避難・待機って明言されれば、真面目な人も避難しやすくなる」といった意見が上がっていた。
「Jアラート」に様々な意見
今回の弾道ミサイルが発射から数分で日本上空に到達していたことから、ネット上ではJアラートの有効性をめぐって議論が巻き起こっている様子。有効性に疑問を抱く人からは「Jアラートって意味があるのか、かなり疑問。数分で避難できる人なんているのかな?」「数分で出来ることなんてほとんどないし、意味ないんだから鳴らすなって言いたくなる」といった声が上がっている。
その一方で、「数分の猶予でも地下鉄にとどまったり、姿勢を低くすることで確実に助かる命はある」「その場で伏せるだけでも生存確率上がるし、警告がないまま着弾した方が被害が大きくなる可能性は高いんだから、意味がないなんてことはない」と反論する人も。
ちなみに「内閣官房 国民保護ポータルサイト」では、弾道ミサイル落下時に取るべき行動が紹介されている。Jアラートを受け取ったら、屋内にいる人は「窓から離れるか、窓のない部屋に移動」し、屋外にいる人は「できる限り頑丈な建物や地下に避難」するのが良いそう。
もし屋外で建物がない場所にいた場合には、「物陰に身を隠すか、地面に伏せて頭部を守る」ことが推奨されている。
編集部おすすめ