
何やら、『30過ぎて100万も貯金が無い奴は信用できない』という匿名の投稿が話題になっていたそうだ。
内容をかなりざっくりまとめると、「30歳で貯金100万円という指標は、まともな社会人かどうかのリトマス試験紙」「100万円の貯金がない人は“クズ”」「それぞれいろんな事情はあるが100万円なら普通貯められるでしょ」といったものだ。

貯金が100万円なくとも目的があればOK
たしかに「貯金100万円ない人に頼りがいはあるか?」と聞かれたら、正直、頼りがいはない。だが、貯金が100万円ないからといって一概に信用できないわけでもない。お金がない理由は人それぞれ。さすがにギャンブルや風俗に浪費しているなら考えものだが、「若いうちは貯金よりも経験にお金を使うべきだ」という考え方の人だっているだろう。目的がしっかりとしているのであれば、外野からとやかく言われても無視すればいい。第一、目的も理由もわからないのに他人の生き方にケチつけるのは間違ってる。あなた自身も他人に対してガミガミと言わないように気をつけよう。
「筋肉がある」だけで評価されるのは事実
テーマに出てきた“リトマス試験紙”に関連すると、よく「社長、人を信用するかどうかの基準は何ですか?」という質問を受ける。俺もいろんな人と接してきたが、すぐに判断することはできない。人間ほどわからないものはない。
だが、もしその人の筋肉が大きかったら「あ、この人は努力家なんだな」と評価することができる。なぜなら、大きな筋肉は一長一短で手に入るものではないからだ。
さらに、筋肉を大きくするには、筋トレ時に「もう無理。限界……」と感じてから、もうワンプッシュする能力、つまり自分の限界を突破する能力を兼ね備えていることもわかる。ということで、筋トレ好きは「ピンチでも逃げ出さない人」とか「最後まで踏ん張る人」という評価につながるし、もしそれに加えて身体が引き締まっているなら、食生活での節制が必須となるので「この人は自制心が強いんだ」という印象を受ける。人間は嘘をついても、筋肉は嘘をつかないのだ。
高学歴が評価されるのは当たり前
同じようなことは「学歴」にも言える。人の素質や能力は学歴だけでは一概に測れない。しかし、ある程度の大学を出ていれば、「入学試験をがんばったんだな」とか、「ちゃんと単位を取ったんだな」と判断することができる。
採用担当者も一人ひとりじっくり見ている時間がないからこそ、こうやって学歴が判断材料に使われるのだ。ここは仕方ない部分である。この揺るぎない事実に対して「学歴至上主義はおかしい!」と唱える人もいる。そんなのは時間の無駄だ。
価値観を押し付けてくる人が相手なら喜べ!
価値観を押し付けられると人はムッとしてしまうものだが、俺に言わせたら価値観を押し付けてくる奴ほど手玉に取りやすい奴は存在しない。「100万円ない人はまともじゃない」って言ってる人は100万円溜めれば納得してくれるし、「学歴社会だ」って言ってる人は学力の高さを見せつければ納得してくれる。たとえ大学に入りなおすことは無理でも、TOEICでも資格でも、社会的に困難とされている部類でハイパフォーマンスを発揮すれば認めてくれるだろう。わかりやすくていいじゃないか。そういう人が人生に現れたら、丁度良い機会だと思って新しいことに挑戦してみるといい。価値観を押し付ける奴を見返せすのは爽快だし、自分は新しい分野の知見も得られるし一石二鳥だ。
(Testosterone)