アラフォーの美魔女タレントといえば誰か?

そんな議論がなされる際に、必ずといっていいほど、YUKI(45歳)、深津絵里(44歳)、森高千里(48歳)らと共に名前が挙がる芸能人といえば、永作博美です。今年で御年47歳になる彼女は、かつてアイドルとして活動していたことでも知られています。


デビューのきっかけとなったのは、1988年に開催された「オールナイトフジ 女子高生スペシャル」の美感少女コンテスト。ここでベストパフォーマー賞を受賞した永作は、フジテレビが運営するタレント育成講座「乙女塾」における、歌手コースの第1期生としてキャリアをスタートするのです。

アイドル冬の時代にデビュー


永作がデビューした1990年代初頭は、ちょうどアイドル冬の時代。

その原因に関しては諸説言われています。たとえば、『ザ・ベストテン』『歌のトップテン』『夜のヒットスタジオ』といった名物歌番組が次々と終了したからだとか、または、80年代後半から起こったバンドブームにより、各事務所がロックバンドの売り出しに力を入れたからだとか……。さらには、素人性を強く打ち出した『おニャン子クラブ』の出現により、「アイドル=神聖な存在」という従来のマーケティングが時代遅れになったからだとの説もあります。

一応、高橋由美子やWinkなどがブレイクしたものの、売れていた期間はほんの一瞬。
80年代の華やかさには及ぶべくもありません。

「乙女塾」を売り出すためにスタートした番組


それでもフジテレビが乙女塾を立ち上げたのは、おニャン子のようなアイドルを、もう一度、自社で手掛けたかったからに違いないでしょう。

『夕焼けニャンニャン』と同じ平日17時台の枠に、乙女塾塾生の運用母体として、バラエティ番組『パラダイスGoGo!!』をスタートさせたのが、二匹目のどじょうを狙っていたいい証拠です。
以降、このフジの自社アイドル×冠番組という商法は、90年代後半の『チェキッ娘』、00年代の『アイドリング!!! 』へと引き継がれていきます。

『らんま1/2』の主題歌を歌っていた


『パラダイスGoGo!!』で、永作は同じ乙女塾塾生の松野有里巳・佐藤愛子と共に3人組アイドルユニット『ribbon』としてデビューします。
デビュー曲『リトル☆デイト』は、フジテレビアニメ『らんま1/2』の主題歌に起用され、いきなりオリコン10位にランクイン。その後も、アニメ『たいむとらぶるトンデケマン!』のエンディングテーマ『そばにいるね』や、初の本格バラード『Virgin Snow』など、立て続けにスマッシュヒットを記録します。

また、お笑いに強い田辺エージェンシー所属とあって、バラドルとしても活躍。
ribbonがメインのバラエティ番組『KURA・KURA』では、メンバー全員でコントにも挑戦していました。後年、日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を獲得する永作の演技力は、このあたりから既に培われていたのかも知れません。

自然消滅してしまった『ribbon』


このように、同じ乙女塾出身のCoCo同様、アイドル氷河期においてもそこそこ売れていたribbonでしたが、1994年には活動を停止してしまいます。
理由は自然消滅。一人ひとりの活動が多くなっていったために、ユニットとしての活動が激減したことなどによるためです。それゆえ、正式な解散発表も解散関連イベントも、一切行われていません。


なお、消滅から20年以上経った今もなお、メンバー同士で連絡を取り合い、年に1度は全員で食事をしたりカラオケに行ったりしているとのこと。関係性は非常に良好なようなので、ぜひ番組の企画か何かで再集結してもらいたいものです。
(こじへい)

※イメージ画像はamazonよりNoWon (ナオン) 1995年 Vol.9 [表紙:永作博美] 宮前真樹 小沢なつき 藤谷美紀 飯島直子 寒い冬にはHOT NUDEをどうぞ!! [雑誌] (NoWon (ナオン))