タッキー&翼に「第三のメンバー」?
タッキー&翼は、ジャニーズJr.の中でもトップクラスの人気を誇っていた滝沢秀明と今井翼によるアイドルデュオであるが、結成前には「第三のメンバー」が存在した。それが川野直輝である。
川野は1982年生まれで、滝沢や今井とは同学年である。1995年6月にジャニーズ事務所に入所した川野は、その年の10月に早くも『木曜の怪談』内のシリーズドラマ『怪奇倶楽部』に出演を果たした。
『怪奇倶楽部』は、小中学校の同級生がさまざまな謎の解決に挑むというストーリー。ドラマに出演した滝沢、今井、川野の3人は「怪談トリオ」と呼ばれ、ジャニーズファンに親しまれていた。
ジャニーズ事務所を自主的に退所した川野
当時はジャニーズJr.がブームとなっており、彼らがメインで出演する『愛LOVEジュニア』(テレビ東京系)や、『8時だJ』(TBS系)、『アイドルオンステージ』(NHK BS2)といった番組が存在した。
川野はそういった番組内で、ドラムを披露することもあった。9歳から習いはじめたという腕前は腕前はなかなかのもので、ヴォーカル滝沢、ギター今井、ドラム川野というバンドスタイルでパフォーマンスも行っている。
「怪談トリオ」として滝沢、今井と共演することの多かった川野だが、人気絶頂の1998年に、ドラムの勉強に専念するため、ジャニーズ事務所を自主的に退所した。
当時、川野の年齢は16歳。同じく人気ジャニーズJr.の一人だった小原裕貴が、20歳で学業専念を理由に退所したのと比べると、ずいぶんと早い決断である。
その後、川野は、バンドでドラマーとして活躍するほか、俳優活動も並行して行っている。