今年7月~9月に放送されていたTOKIO長瀬智也主演のドラマ『ごめん、愛してる(TBS系)』。このドラマは、2004年に韓国で放送され社会現象にもなったという同タイトルの韓国ドラマをリメイクしたもの。


子どもを溺愛するゆえに子どもの障害となる人物には徹底して非情で意地悪な母親・腹違いの兄弟(姉妹)・出生の秘密・病気・純愛・富裕層と貧困層・三角関係と、韓国ドラマの定番をもれなくつめこんだドラマだ。

長瀬にとって19年ぶりのラブストーリーであり、暗く重い秘密をもつシリアスな役も珍しく注目を集めた。

ジャニーズが多数出演している韓国ドラマのリメイク


韓国ドラマのリメイクというと『美男ですね(TBS系)』に、Kis-My-Ft2の玉森裕太と藤ヶ谷太輔、八乙女光がメインキャストとして出演。『魔王(TBS系)』に嵐の大野智と生田斗真が主演。『HOPE〜期待ゼロの新入社員〜(フジテレビ系)』はHey! Say! JUMPの中島裕翔が主演と、ジャニーズのタレントが出演している。

『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』も韓国リメイクだった


実は、長瀬にとって韓国のリメイク版出演は『ごめん、愛してる』で2回目だ。2006年の韓国映画『マイ・ボス マイ・ヒーロー』のリメイク版『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー(日本テレビ系)』で主演を務めた。

長瀬が演じた榊真喜男は、ヤクザ組織「関東鋭牙会(エーゲ会)」の若頭で次期組長候補。ガタイが大きく喧嘩は強いが、学力は小学生以下で簡単な計算さえできない。そんな息子を見かねて、組長である父親から、組の跡を継ぐ条件として高校を卒業するように言い渡され、高校に編入。
正体を隠して年を偽り、10歳も年下の高校生に混じって、勉強やスポーツをし、友情や初恋を経験していくというハートウォーミングコメディー。長瀬の振り切ったおバカっぷりと純粋さが笑いと涙を誘う。

土曜21時のドラマとあって、暴力シーンが多い韓国の映画版とは大幅に設定を変えており、毎回学びや気づきがあった。視聴率は平均19.1%、90分スペシャルで放送された最終回は視聴率23%を越えた。

ドラマの主題歌は、中島みゆきが作詞・作曲した「宙船(TOKIO)」だ。

初恋の相手役でガッキーも出演!


『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』の心優しくピュアなヒロイン、ひかり役に抜擢されたのは、新垣結衣。
真喜男(長瀬)は、ひかりのことを想うと「胸の中で小人が騒ぎ出し、胸が痛む」と悩むが、初恋と気づいてからの慌てぶりなどもコメディータッチに描かれている。

新垣結衣にとって『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』は3作目のドラマ出演だった。ポッキーのCMで注目され始めた頃で、長い髪をツインテールした制服姿がフレッシュで可愛い。

また、隣の席に座り、やがて真喜男と友情を育むのがNEWSの手越祐也。今のイメージと違う、真面目な優等生役を演じている。
そして舎弟役は、当時坊主頭だった田中聖(元KAT-TUN)で、様々なカタチで真喜男を支える。

また、表情を変えないことから真喜男がひそかに「鉄仮面」と呼んでいた担任教師に香椎由宇。当時はほぼ無名だった仲里依紗やホラン千秋もクラスメイトとして出演していた。
多彩な顔ぶれのキャストが集結したドラマだった。

(佐藤ジェニー)
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