
人気アニメ『けものフレンズ』とのコラボで話題となった東武動物公園のフンボルトペンギンの“グレープ君”が10月12日に死亡したと同園が発表した。死因は現在調査中だ。
東武動物公園では今年4月から、大人気テレビアニメ『けものフレンズ』コラボの一環として、各動物展示場に作中のアニマルガール計26体のパネルが設置する取り組みを実施。グレープ君がいたペンギン舎には、フンボルトペンギンの“フルル”というキャラクターのパネルが置かれていた。
不思議なことにグレープ君はフルルのそばから離れず、じっと見つめたまま長い時間を過ごす姿が度々話題に。テレビ番組にも取り上げられるなど、「まるで恋をしているみたい」とファンの間でも盛り上がっていた。反響が大きかったため、コラボレーション期間が終了したあともペンギン舎のパネル展示は継続されていた。
ところが、10月11日にグレープ君の体調に変化が見られ、同日より来園客への展示を中止。21歳という、ペンギンの年齢では“おじいちゃん”だったグレープ君は大事を取って静養していた。その際にフルルのパネルも一緒に移動し、グレープ君を見守っていたという。
グレープ君展示中止のお知らせグレープ君に体調の変化が見られたため、大事をとって本日より展示を中止させていただきます。また、フルルもグレープ君と一緒に移動しました。皆様にはご心配をおかけしますが、ご了承ください。
—東武動物公園【公式】リュウくん (@tobuzoo7) 2017年10月10日
アニメ公式、フルル声優も追悼
グレープ君の訃報を受け、アニメでフルルの声優を担当した築田行子さんはTwitterを更新。悲しみの声を寄せた。
フルルを好きになってくれてけものフレンズを一緒に盛り上げてくれて本当にありがとう。こんなに早くお別れが来てしまうとは思ってなかったので寂しい気持ちでいっぱいですが、天国に行ってもフルルのことを見守ってて欲しいなと思います。
— 築田行子*フルル (@ckik195) 2017年10月12日
グレープ君のご冥福を、心からお祈り申し上げます。
さらに一緒に作品を盛り上げた“フレンズ”として、けものフレンズの公式Twitterも以下のようにコメントした。
東武動物公園のフンボルトペンギン「グレープくん」が昨日、お亡くなりになりました。コラボイベントにもご出演いただき、たいへんお世話になりました。
— けものフレンズ@公式アカウント (@kemo_anime) 2017年10月12日
フルルと並んでくれた愛くるしい姿、深く心に刻まれております。どうか安らかにお眠り下さい。
同アニメのファンからも「コラボがキッカケで、君の姿を生で見れて本当に良かった。こんなに寂しい事はない」「今までありがとう、グレープ君」「フルルを見つめるグレープ君に癒されていました。ご冥福をお祈りいたします」などの追悼コメントが数多く寄せられている。