いしだ壱成の離婚から考える正しい亭主関白の3ルール  妻に無理難題を押し付けてない?

先日、俳優のいしだ壱成さんが二度目となる離婚をしたことを発表しました。
石田純一さんと“親子でバツ2”ということで、世間の注目を集めていましたが、その際原因として語られた「亭主関白っぷり」が物議を呼んでいます。


亭主関白とは、もともと天皇を補佐すると見せかけ、自らが世を牛耳っていた「関白」を、家庭内になぞらえた言葉です。いしださんの場合も妻に厳しく家事を求め、細かすぎる“7つの掟”を課せていたと夫婦生活の実情を話していました。
いしださんのような、“正しくない”亭主関白によって、奥さんの怒りを買っている男性も多いはず。正しい亭主関白に必要なこととは、一体なんでしょう。


亭主関白のルール1「同意あってこそ」


亭主関白だと主張する男性の多くの話を聞くと、実はその主張は一方的であることがよくあります。「俺は亭主関白なタイプだぞ!」なんて自ら主張し、妻に対して無理難題を押し付けているような……。
でもあらためて考えると、関白という役職は任命されてなれるものです。家庭になぞらえれば、妻の同意があってこそ、亭主関白という考えは本来採用されるべき。それが夫側の主張により、勝手に取り入れられて傍若無人に振る舞うなんて、言葉の意味の履き違えでしかありません。
世の亭主関白を主張する男性に問いたいのですが、その発想は奥さまが納得してのことでしょうか? そうじゃない場合、いきなり妻に三行半をつきつけられるかもしれません。


亭主関白のルール2「目的ありき」


「亭主関白=夫のルールが絶対」と主張する男性に問いたいのが、2つめのルール。それは「目的はありますか?」ということ。
摂関政治の基本を思い出せば、そもそも国や政治を治めることが目的のため、誕生したのが関白です。裏側には黒い思惑もあったとはいえ、目的がなくては関白という役職は意味がないということ。

亭主関白も本質的には同じことであり、自分が亭主関白になることで、どんな家庭内の目的を果たすのかは考えられているでしょうか。
たとえば自分がより仕事のパフォーマンスを上げ、家庭を安定させるために必要なら、筋は通っています。しかし、「俺の方が稼いでいるんだから、俺が家庭内で優先されるべき」なんて発想なら、それは亭主関白とは言いません。ただのワガママです。

ちなみにいしだ壱成さんも「食卓にドレッシングを7本用意すること」「朝は水と白湯の両方を用意しておくこと」など、ルールが細かい……。もちろんこれが俳優としてのパフォーマンスに不可欠なら、理由もわからなくはないですが……。でもドレッシングなんて、自分で食べたい味を冷蔵庫に取りに行けとしか思えませんよね。


亭主関白のルール3「愛していること」


亭主関白として正しいあり方を考えるとき、必ず必要なのが「愛」です。自分を尊く扱ってほしいという欲求だけで突っ走る人は、愛が必ず欠けています。
名曲さだまさしさんの『関白宣言』という歌では、つらつらと厳しい妻へのルールが語られていますが、最後には「愛する女は生涯お前ひとり」と、何度も妻への愛が語られています。
家庭内で亭主関白と主張する旦那さんは、妻を愛しているのでしょうか。心からの信頼と愛がなければ、亭主関白なんてただの“大人おっさん”のワガママでしかないのです。


この記事を読んでいる男性の中には、自分の亭主関白ぶりに不安を感じている方もいるかもしれません。不安ということは、それなりに妻側の不満も肌で感じているはず。
まだ修復可能な今、自分の振る舞いを振り返るチャンスかもしれませんよ。
(おおしまりえ)
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