本当に実在するのかわからない「謎マナー」が取り沙汰されることが少なくないなか、Twitterでは「#創作マナー」というハッシュタグと共に、オリジナルのマナーを投稿する人が続出している。

トンデモマナーの数々にハマる人続出


「♯創作マナー」を見てみると、まず多いのは架空の「ビジネスマナー」だ。Twitter上には「メールを送った時は必ず相手に届いたか確認のため電話。
各種チャットツールでも同様 」「IPアドレスは役職順に昇順に割り当てる」「フリック入力で謝罪の文面を作成してはいけない」「業務時間外はメンションを飛ばしてはならず、エアリプにする」といったトンデモマナーが投稿されている。

以前からビジネスマナーは「謎マナーが多すぎる」と話題になっており、ネット上で議論になることも。例えば少し前は「取引先でお茶を出されても飲んではいけない」というマナーについて、「そんなマナー本当にあるの?」「じゃあなんのためにお茶だすんだよ(笑)」といった意見が寄せられていた。

その他、日常での行動に関する「♯創作マナー」も多数。「ICカードの残高不足で改札を通れなかった時は、ゆっくり振り返り後続の人に一礼する」「麻雀で引っ掛けリーチするときは3巡回してから」「花粉症の人の目の前で花粉症が原因ではないくしゃみをしてはならない」といった架空のマナーが寄せられている。

SNSなどでは「♯創作マナー」で投稿されるツイートの数々にハマる人が続出しており、「『♯創作マナー』が面白すぎる! 久々に声を出して笑ったわ」「シニカルなものやシュールなものまであってずっと見てられる」「合理性のない感じがマナーあるある」と話題に。日ごろ実在する“謎マナー”に疑問を抱えている人は、共感する部分があるようだ。

「#創作マナー」は現代社会への皮肉?


一方で「こういうマナーが浸透しちゃうのが現代社会」という意見も。確かにひと昔前は「江戸しぐさ」というマナーが物議を醸していた。「江戸しぐさ」は“江戸の人々が行っていたマナー”として広がり、教科書にまで載ったことも。しかしこのような文化は存在しないと主張する専門家が相次ぎ、現在では間違った風説とされている。

また最近ではとあるバラエティー番組で紹介された、「緑茶は葬式を連想させるので、結婚式のお祝い返しに選んではならない」というマナーが物議を醸すことに。
放送後に老舗のお茶屋がTwitterで、緑茶は昔からお祝いの場で使われていたことを説明した。するとネット上では「テレビでよくわからないマナーを流布させるのはどうかと…」といった批判が続出。このような背景から今回話題になった「♯創作マナー」について、「現代社会への皮肉かな?」との指摘もされていた。
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