ロンブー淳だけじゃない 大学受験に挑戦した芸人たち
画像はAbemaTV公式サイトのスクリーンショット

ロンドンブーツ1号2号の田村淳さんが、青山学院大学の全学部入試に挑戦するも、不合格となったことが話題になっています。
最近は、淳さんだけではなく、オードリーの春日さんも『得する人損する人』(日本テレビ系)で東大合格を目指すなど(結果は不合格)、にわかに活況を呈しているお笑い芸人の受験戦線。
振り返ってみると、これまでにもさまざまな芸人たちがプライベートで、あるいは番組の企画で、大学入試に挑み、その都度話題になってきたものです。そこで今回は、過去に大学受験にチャレンジしたお笑い芸人を紹介していきます。


浅草キッドは売名行為で早稲田を受験?


「売名行為こそライフワーク」と公言してはばからない浅草キッドの2人が、“都の西北”早稲田大学受験を志したのは、当時人気絶頂だった広末涼子さんが同大学に入学したから。彼女がキャンパスに初登校した際には、取材陣・学生・野次馬を含め、3000人もの人だかりができるなど、大変な騒ぎになったものです。そんな時のアイドルと同級生になるべく、1999年に入学試験へ励むも結果は不合格。しかし、翌年受験した慶応大学通信教育課程には合格を果たしました。


めちゃイケの企画で筑波大学を受験した岡村隆史さん


岡村さんが受験に挑戦する模様は、1999年春に放送された『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)において公開されました。人気企画「ヨモギダ少年愚連隊」における主役 “最強の素人”ことヨモギダくんの筑波大学受験に被せて、岡村さんも同大学を目指したのです。結果は、2人とも不合格。その後、岡村さんは浅草キッド同様に、広末フィーバーで沸く早稲田大学へ挑むも、こちらも入学は叶いませんでした。


坂本ちゃんは電波少年で東大合格に挑むも……


先述した『得する人損する人』しかり、かつて『元気が出るテレビ』で放送していた「勉強して東大に入ろうね会」しかり、昔から日テレは、東大受験をバラエティ番組の鉄板企画に据えがち。この『電波少年』でやっていた「電波少年的東大一直線」もそう。同企画は、小学校低学年レベルの引き算さえ満足にできない芸人・坂本ちゃんが、約半年間にわたり、日本最高学府への入学を目指すというもの。アパートの一室に監禁状態となった坂本ちゃんは、1日13時間以上の猛勉強に取り組んだものの、やはり東大の壁は高く、結果は不合格。しかしその後、「電波少年的どこでもいいから一直線」と企画趣旨を変更し、15校を受験して8校に合格。
その中の一校・日本大学への進学を決めたのでした。


山崎邦正、エド・はるみなど、意外と多いプライベートでの大学受験


浅草キッドのような話題作りでもなければ、岡村さん・坂本ちゃんのような番組の企画でもなく、ガチのプライベートで大学受験する芸人もいます。かつて山崎邦正を名乗っていた月亭方正も、その一人。彼は心理学を学ぶために、アラサ―で立正大学心理学部へ入学。しっかり卒業も果たしています。欣ちゃんこと萩本欽一さんは認知症予防のために、受験勉強を決意。結果、2015年、73歳にして駒澤大学仏教学部に合格しています。さらに同年、最近めっきり見なくなったエド・はるみさんは慶應義塾大学大学院へ入学。システムデザイン・マネジメント研究科にて、人材育成・コミュニケーションについて学んでいるそうです。

そして、もっとも大学で得た学びを実利に結び付けたのが、東国原英夫さんです。2000年に42歳で早稲田大学第二文学部へ入学し、卒業後は社会人AO入試で早稲田大学政治経済学部政治学科へ再入学。2年で中退してしまいますが、後の政治家としての躍進はご存じの通りです。


以上のように、経緯・目的はさまざまながら、これまでに数多くの芸人たちが挑んできた大学受験。「貴重な合格枠を奪うな」「どうせ出席する気なんかないのに」など、時として批判にも晒されていますが、いくつになっても学ぶ姿勢を忘れずに挑戦し続ける彼らの姿が、多くの人の力づけになっているのは間違いないでしょう。
(こじへい)
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