日本財団主催の企画展『ミュージアム・オブ・トゥギャザー』に2作品を出展し、サプライズで登場。
アーティストに専念すると言われた香取慎吾
香取は、東京パラリンピックを盛り上げるために壁絵を描いたり、MCを務めていた『SmaSTATION!!』の番組内で発行するフリーペーパー「Sma TIMES」でイラストを描くなど、絵が得意なことは知られている。ジャニーズ事務所退所後はアーティスト活動に専念するのでは、という噂も流れたほど。
仕事で行き詰まった時に創作活動をしており、すでに自宅には100点以上の作品があるとか。
また歌手活動と同様にアート活動に重きを置いているのが石井竜也だ。
米米CLUBの4年半ぶりの全国ホールツアー「a K2C ENTERTAINMENT TOUR 2017 おせきはん」は、追加公演を残し好評のうちにいったん終了、9月にはソロアルバムを発売するなどソロとしての活動も勢力的に行っているが、その活躍はアーティスト活動にとどまらない。
画家を目指して上京したはずが音楽の道へ
石井竜也は、絵画が好きな父の影響で3歳から油絵を習い、高校卒業後は画家を志して上京。文化学院美術科に在籍している時に、米米CLUBを結成しデビュー。楽曲の作詞・作曲以外に、コスチュームやステージセットなど、ライブをトータルでプロデュースしている。
アート活動に対しては米米CLUB時代から意欲的で、1994年に個展「石井竜也未来遺跡展」を開催。1997年、米米CLUBが解散(2006年に再始動)し石井竜也としてソロ活動を開始してすぐに、個展「PARALLEL WORLD・空想美術館」を開いている。
衣装からセットまで一人何役もこなす総合プロデューサー
インダストリアルデザイナーとしては、ノートパソコン「T-NOTE'01年」はグッドデザイン賞を受賞しており、アクセサリー、食器など多彩な商品をデザインしている。
また、音楽から脚本、衣装、キャラクターデザイン、舞台セットなど、総合プロデュースとして一人何役もこなし、「単なるアートが得意な芸能人」の比ではないことがわかる。
音楽と舞台上で即興絵画を披露するライブ「ART NUDE」、石井の創作活動と音楽が融合したDVD付きのCD「T.I GRAND PROJECT 羽」、巨大オブジェ「イットマン」付きのCDアルバムを完全限定生産で発売したこともあった。
だるまを用いた作品「顔魂」など独自のテーマ
天使の羽やうずまき、フィン、HORNなど愛するモチーフを使った芸術作品は石井が生み出した独自のアートテーマだ。
近年は、だるまをモチーフにしたオブジェ“顔魂~KAODAMA~”を展開し、顔魂作品は東京ディズニーシーなどで展示されたほか、奈良の薬師寺、比叡山延暦寺に奉納。2001年9月11日のアメリカ同時多発テロを発端に始めた平和を願うアート展「GROUND ANGEL」は、紺綬褒章受章を受章している。
作品を創りすぎて「作品を保管する倉庫を借りるので大金が飛んでいく」と冗談まじりに語っていた石井。今後も多くの作品を残し続けるはずだ。
(佐藤ジェニー)