
「この作業を早く片付けないといけない」と頭ではわかっていても続かない……。ランチ後や終業間際になるとなぜか集中できなくなる……。仕事でこんな悩みを抱える人は多いだろう。そこで今回は「集中力が続かない時」の対策を伝授したい。
カフェインは有効 ただし「缶コーヒー」には注意!

眠くなったり、集中力が散漫になったときにはカフェインが有効だ。ご存知だと思うが、カフェインには覚醒作用がある。実はプロのアスリートもここぞという場面でカフェインを摂取していることも多い。サプリメントタイプのカフェインも存在するが、ブラックコーヒーでも十分に効果は期待できる。ただし、気をつけてほしいのが、「甘いコーヒー」は基本的にNGということ。結果的に集中力を削いでしまうことになりかねないからだ。
それはなぜか? 甘いコーヒーには砂糖がかなり含まれており、糖分を摂取すると、血糖値が急激に上昇する。すると、血糖値を正常な値に戻すために体内でインスリンが分泌されるのだが、この時の血糖値の乱高下でダルさや眠さを感じてしまうのだ。つまり、「よっしゃ、昼からの作業もがんばるぞ!」と気合いを入れるつもりで飲んだ甘い缶コーヒーが、実は集中力低下の原因になっていることもあるわけだ。
特に気をつけたいのが、“微糖”タイプの缶コーヒー。さも「ほのかに砂糖が入っている」というイメージを与えるネーミングだが、しっかりと糖分が含まれている。当然、血糖値の乱高下につながり、集中力をキープすることが難しくなる。集中するためにコーヒーを飲むなら「ブラックコーヒー一択」ということを覚えておいてほしい。
時間を区切って頭を切り替える

集中力をキープするには、「時間を区切る」ことも有効だ。おすすめは、企画立案などの集中力が必要な作業を20分、メールの返信など集中力をあまり必要としない作業を10分というサイクルで回していくこと。これなら作業を進めながら頭を切り替えることができる。なおかつ、時間を区切ることで「締め切り」をその都度作り出すことができるため、集中力がグッと上がっていく。
ちなみに、僕がどうしても集中できなくなったら、実践しているのが昼寝だ。ほんのわずかでも仮眠すれば頭がスッキリする。あとは、YouTubeなど作業とは完全に違うことをやってリフレッシュする。ただし、リフレッシュしすぎてそのまま見続ける可能性もあるので「10分なら10分」とあらかじめ時間は決めておこう。ダラダラと作業をするぐらいなら、10分間は思いきりサボってリフレッシュした方が遥かに効率的である。
日々の生活で「集中力が続かない原因」はないか?
と、ここまでお伝えしてきたが、これらはあくまで「対処法」に他ならない。本来は対処法が不要になるくらい、集中力をキープできる環境づくりに注力したい。ようは、日頃の生活習慣を見直してみてほしい。
例えば、寝不足の状況では集中力を発揮し続けることは難しい。一般的には「8時間」が目安とされていたりするが、適切な睡眠時間は人によって違う。7時間がちょうどいい人もいれば、9時間の人、6時間で十分な人もいる。こればっかりは一概に言えないので、自分が一番ハイパフォーマンスを発揮できる睡眠時間を探してみてほしい。
睡眠にこだわるという意味では、「睡眠の質」も重要だ。その際に、サプリメントの力を借りてみるのも有効である。実は、筋トレ好きは睡眠にもかなりこだわっている。それは筋肉が睡眠中に回復するからでもあるが、筋トレ界では睡眠の質を高めるために「メラトニン」や「ZMA」「アシュワガンダ」などのサプリメントが愛用されている。筋トレしていない人でも睡眠の質の向上に役立つので気になる人は試してみてほしい。
睡眠とともにこだわってほしいのが食事。日々のパフォーマンスや健康を司るのは何と言っても食事である。偏った栄養バランスで高いパフォーマンスを発揮するのは至難の業だ。また、コーヒーの例でも言ったが、ランチにご飯大盛りやラーメン&チャーハンセットなどを頼んで満腹になるまで食べていると血糖値が乱高下するので、眠気を感じやすくなる。普段、集中力が続かないという人は食事の内容にも目を向けてみてほしい。
集中力をキープすることは根性や精神論で何とかなるものではない。コーヒーなどの飛び道具はあれど、やはり基本は規則正しい生活と質の良い睡眠である。億劫ではあると思うが、集中できない人は生活習慣から見直してみよう。
(Testosterone)