11月も最終日、「冬コミ」の文字が恋しくなる人もいると思う。ぼくもです。
コミケは同人誌以上に、人と会うのが楽しい場。
ただそうなると、誰にあったか収集がつかなくなることも多々。

最近はコミケでの名刺交換が頻繁に行われるようになった。
だってあんなアホみたいな人数の中、顔覚えられないもの!
「Twitterでフォローしてます」って言われても、お互いわからなくて悲しくなるだけだよ!

使うのは、本名を入れず、アイコンやイラストを入れたハンドルネーム名刺
加えてパッと渡せるので、常に混んでいるコミケ会場ではもってこいだ。

今回はビジネスツールとしてよく使われているスマホアプリ「Eight」を使って、名刺を整理しながらSNSでもつながる方法をご紹介。

「Eight」ってなによ?


「Eight」は、名刺を取り込んで整理する無料アプリ(プレミアム課金あり)。
長いこと名刺管理アプリでトップらしく、ユーザーも100万人突破しているそうだ。

写真だけ取れば終わりなのが「Eight」のウリの一つだ。
・名刺写真の登録。
・電話番号やメールアドレスや住所などの記録(Eightから直接電話やメールは起動できる)
・ネット上で名刺交換できる
・新しい名刺を先方が変更したら、自動的に置き換わる

写真だけですむのは、データを送ったらオペレーターが人力で打ち込み直しているから。
やってることはめちゃくちゃアナログだ。
今でこそかなりOCRの読み取り精度はあがったが、名刺のフォントは必ずしもゴシックや明朝じゃない。
オシャレ名刺なんて、まず機械で読み取れない。

ぼくは持ってる名刺500枚くらい全部突っ込んで使っている。
今のところデータ間違いは、ほぼなし。かなりハチャメチャなデザインの文字も、ちゃんと登録された。
一回だけ、名前と会社名が似たり寄ったりで分かりづらかったのがあって、逆だったくらい。
淡い色に白の文字など、元の名刺のコントラストが薄すぎて判別できない場合は、流石に無理だった。

「誰か第三者が見てるのって大丈夫なの?」と気になるところ。
ここは、運営会社が日本工業規格「JIS Q 15001個人情報保護マネジメントシステム─要求事項」にそって、安全であるという太鼓判のプライバシーマークを取得しているので、安心していい。

ぼくが使ってみたところ、思った以上に名刺交換した信頼している人たちが、ネット上でEightを使っていたのが見えて、安心できた。
この自分を登録している相手がわかるというSNS性が、Eightのもう一つのウリだ。




まずはガンガン登録しよう


簡単に使い方を紹介。
たちあげると下の方に「+」ボタンがあるのでタップすると「撮影して追加」という項目が出る。
名刺管理アプリ「Eight」で知人をもりもり整理した、コミケ挨拶対策はこれで完璧
ぼくのハンドルネーム名刺。左が撮影したもので、右がそれを切り取って送り返してくれたもの

左がカメラ起動時。右が切り取って戻してくれた写真。

枠に収めてきっちり撮らなくても、適切に調整してくれる。
縦横傾きも勝手に直してくれるので、割りと雑でも大丈夫。

あとは撮って、登録すれば終わり。両面名刺にも対応している。
たくさん写真をとってから、一発登録するのも可能だ。

すぐには反映されないので(人力だしね)、あとはちょっと待つ。
ほっとくと、こんな感じにデータが入力された状態になる。
名刺管理アプリ「Eight」で知人をもりもり整理した、コミケ挨拶対策はこれで完璧
データ化して戻ってきたのが左。右のように追記項目を編集することが可能

左は登録されたデータ。ここから直接、電話、メール、ホームページに接続できる。
細かい部分の追加は、右のように後から編集することもできる。このへんは「連絡先」ツールと同じ。
「写真を撮る」という一手間だけかければここまではやってくれるので、もらったらすぐ撮影してしまえばいい。

なにより登録日時が記録されるのが便利。
いつもらったかって忘れてしまいがち。登録月順に名刺を並べ替えることができるようになるため、かなりオススメ。

さくさくつながる


名刺管理アプリ「Eight」で知人をもりもり整理した、コミケ挨拶対策はこれで完璧
名刺がたまると、左のように一覧になる。これはもらった月順にも並べ替えられる。お互いが登録すると右のように「つながる」ことが可能。ネット上での名刺交換もでき

登録し続けていくと、「ネットワーク」の項目に一覧表ができる。
写真の左側がソレ。名刺画像と名前、会社、役職などがずらっと出る。

Eightは名刺交換したお互いが登録すると、つながった状態になる。
すると、名刺を新規に変えたり、プロフィールを追加した場合、通知が届いて自動的に書き換えられる。
また、Eight内でのメッセージの送受信、日記やツイート的な書き込みも可能に。
FacebookのようなSNS的な機能が、一通りそろっている。
またお互いがEightをスマホに登録していた場合、紙の名刺なしでつながれる特徴。検索した相手とネット上で名刺交換できる。
名刺管理アプリ「Eight」で知人をもりもり整理した、コミケ挨拶対策はこれで完璧
名刺がなくても名刺交換ができる時代です

LINEの登録とノリは似ていると思う。
スマホを並べて直接通信で名刺交換したり、QRコードを使うこともできる。会社単位で浸透したら、これは便利そう。
「Eightに招待する」というボタンもあり、名刺をもらった人を誘うこともできる。
名刺管理アプリ「Eight」で知人をもりもり整理した、コミケ挨拶対策はこれで完璧
有料オプションで、「連絡先」アプリにエクスポートすることができる

プレミアム登録していると、データのエクスポートも可能になる。上の写真は「連絡先」に出力した状態。
もっとも、電話等の記録がメインの場合はEight内でも十分使えるので、このへんは触ってみて必要そうなら、でもいいかも。
CSV化してPCにデータを送り、年賀状の宛名印刷やメルマガ用に使うなら、必須。
データはクラウド上に保存されているので、ログインすればPC含どの端末でも見ることができる。

コミケで使いこなしたいEight


ぼくはコミケ会場でいただいた名刺は、仕事以外のものも基本Eightに突っ込んでいる。
大抵の人はハンドルネームとメールアドレス、ホームページアドレスを記入しているので、一気に登録できる。
サークル名がある場合は、会社名として登録されるのもおいしい。
なにより、人混みでもみくちゃにされても無くさないで済む

また「知り合いの知り合い」でつながることができるのは、大きな利点。
漫画家やライターは、ここから友人・仕事探しのきっかけが見つかると思う。

中にはハンドルネームと本名を並列して書いている人もいる。
その場合は本名の方が登録されるので、ここは注意。

今のところTwitterには対応していないのが難点。
アドレスにフル記載している場合は登録されるが、「@〜〜〜」では登録されない。
近年はここの交流が一番多いと思うので、なにとぞ対応してくださいEightさん。あとLINE IDも。

飲食店登録のススメ


もう一つオススメなのが、飲食店の名刺の登録。
間違いなく住所と電話番号が記載されているので、突っ込んでフォルダわけしておけば、自分好みの料理店一覧が簡単にできる。
撮影しておけばあとは名刺を捨ててしまえるのもいい。

その他にも、名刺が二枚ある人(先程のハンドルネーム名刺など)や、そもそも名刺を作りたいけど印刷したくない人、自分の名刺が切れがちな人、頻繁には使わないけど連絡先名刺が溜まっている人には、特にオススメ。
またお母さんたちの連絡先交換にもかなり使えるはず。自分の名刺データ更新が簡単なので、ママ友名刺のトラブルとか減るんじゃないですかね。
FacebookはEightから一発でつながるので、こちらも使いやすい。

会社勤めが多い人以外は、なかなか名刺は使わないもの。
しかし名刺による自己アピール力は、実際使ってみると絶大なのがわかる。
アイコン入り名刺で相互に送りあうと、自分のことを覚ええてもらいやすいのが実感できるはず。
ダウンロードはこちらから。



(たまごまご)