90s

長嶋監督が花束持参で残留交渉、テレビ生放送で宣言……「1993年のFA狂騒曲」を振り返る

長嶋監督と槙原寛己は何を話したのか


ここまでは当時のスポーツ新聞でも報じられているが、いったい自宅で槙原と長嶋監督は何を話したのだろうか? 

長年のその疑問が『プロ野球 視聴率48.8%のベンチ裏』という2011年発売の槙原の自著の中で明かされていた。正直、すでに残留は決めていたので交渉も何もない。
二人は「監督、報道陣といいファンといい、凄い人手ですねぇ」「あぁ、本当にそうだなぁ」なんつってシャガールの絵を眺めながらお茶をしたという。

ちなみに背番号と同じ17本の赤いバラはあとで数えてみたら20本だったとのこと。

プロ野球はある意味、選手がプレーした結果という「現実」と、マスコミ発信の17本のバラ的な「幻想」と、それを理解した上で確信犯的に楽しむファンのトライアングルで成立してきた。
しかし、いつからかメジャー移籍やSNSでの選手やファン自らの発信という「リアルさ」が持ち込まれて、その手の愛と幻想の共犯関係アングルは前時代の遺物となりつつある。

教室の少年達がなぜか選手の名前をほとんど暗記していて、お父さんたちはビール片手にナイター観戦。なぜ90年代のプロ野球が異常な人気があったかと言うと、プロレス的ドラマ性と総合格闘技的な競技性が絶妙なバランスで両立できていたからだと思う。その象徴が長嶋茂雄というわけだ。

本連載『プロ野球世紀末ブルース』は、そんな90年代の球界の空気感が少しでも現代の野球ファンに伝わればと80本近く書き続けてきた。それも今回で最終回だ。来週からは場所を同じエキサイトニュース内の『スマダン』に移してプロ野球をテーマにした新連載を開始予定。

というわけで、ジブンもFA宣言させていただきます。

1年半に渡り、ご愛読ありがとうございました。
(死亡遊戯)



(参考資料)
『プロ野球 視聴率48.8%のベンチ裏』(槙原寛己著/ポプラ社)
『プロ野球「トレード&FA」大全』(洋泉社)

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2017年11月29日の90s チョベリー記事

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