にゃんこスター・アンゴラ村長、顔イジる笑いは「古い」発言に称賛

にゃんこスターのアンゴラ村長さんが、お笑いに関する新しい価値観を披露して、ネット上では絶賛の声が上がっている。

アンゴラ村長と尼神インター・誠子がバトル!?


11月29日放送の『1周回って知らない話』(日本テレビ系)では“女芸人の歴史”を振り返る企画が登場。スタジオに集結した女性芸人の1人である尼神インターの誠子さんが、アンゴラ村長を「『かわいい女芸人出てきた』って言われてますけど、アンタそないやで」とイジった。するとアンゴラ村長は「顔とか生まれとか変えられないモノを蔑むっていうのは、ちょっとなんか古い」と発言。先天的な個性をイジることで笑いをとる時代ではないと、誠子さんに言い返している。

この発言に視聴者からは称賛の声が続出。「色々言われてるけど、この発言でアンゴラ村長のこと見直したわ」「こういうことをしっかり言える人ってすごいと思う」「これは正論。確かに人を馬鹿にして笑いをとるって時代遅れだよな」「共感とか同調が求められている現代で、未だに人を馬鹿にして笑いをとる人はセンスがない」との声が上がった。

一方で、アンゴラ村長さんの過去のツイートを掘り返し「あなたも容姿を馬鹿にしていたよね」と指摘する人も。確かに彼女は数年前に「今日は上目遣いで歩くブスを見たから不機嫌だった」などと投稿しており、ブレイク後にツイートが取り上げられて炎上していた。しかしこのような過去のツイートを踏まえながらも、「アンゴラ村長は外見至上主義を否定してるわけじゃない。あくまで生まれつきの特徴をイジって笑いをとるのが“古い”という話」とアンゴラ村長さんを支持する人は少なくない。

芸人の“イジリ”にナーバスな世間


女性芸人の容姿を否定する“イジリ”は以前から問題になっており、ネット上では「正直どこが面白いのかわからない、不愉快なだけ」「芸人の真似事で容姿をイジってくる男性とかよくいるし、正直やめてほしい」「身体的な特徴をイジるのは、似たようなコンプレックスを抱えている人がみたら不快」といった意見が寄せられている。

先天的な特徴の批判に限らず、最近では“イジリ”全般に関して「イジメを増長させている」との声も。2018年春に“終了”が予定されている人気番組『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)でも、以前素人として番組に出演していた“三ちゃん”こと三中元克さんへのイジリが「イジメではないか?」と問題になっていた。

またお笑い芸人の水道橋博士さんは、今年1月にTwitterで「芸人って基本『マウンティング』とか『パワハラ』を中心に生態系を形成しているから身に沁みていてそういうのに鈍感になるけど、面白さも『差別』構造で成り立っている」「だから自分たちと同じ社会でない人にも『マウンティング』や『パワハラ』を知らず知らずにやっているんだよね」と指摘している。

編集部おすすめ