『ガールズ＆パンツァー 最終章第一話』の劇場公開がはじまり、Twitterなどで盛り上がり中。
せっかくなのでもう一度TV版や劇場版を見直したくなるところ。
にしても今は、ネットのアニメ配信サービス戦国時代。多すぎる。
「見放題」配信サービスにしぼって、配信の多い「ガルパン」を例に比較しつつ、長所と短所を追ってみよう。
利用者の多いAmazonプライムビデオ。
お急ぎ便や配送料無料目当てでプライム登録して、気づいたら動画見放題になっててラッキーという人は多いはず。
年会費は3,900円（税込み）。月額換算だと動画配信サービス最安値。
もっとも、見放題はそこまで多くはない。
レンタルサービスもかなり充実しているし、見放題作品は次々追加されているのでほとんど不満は感じないが、アニメに関しては器用貧乏感がある。
Twitterの声を見ていると「すでに登録している人が配信追加を待つ」というのが多い様子。
アニメ映画が網羅されているのは、Amazonプライムならでは。
『メイドインアビス』『クズの本懐』などの有名作品や、『映画けいおん！』『楽園追放』のようなアニメ映画の独占配信もかなり多い。
サイト選びの際はまず見たい作品はAmazonプライム独占かどうかだけは、必ずチェックしておこう。
「ガルパン」はというと、TV版はすべて見放題。
OVA版のガールズ＆パンツァー これが本当のアンツィオ戦です！も見放題。
そして目玉はガールズアンドパンツァー劇場版が、見放題独占配信。
どうやらAmazonのウリのようで、猛プッシュされている。
「第63回戦車道全国高校生大会 総集編」だけはレンタル代金がかかるのは、これがNetflix独占見放題だから。
最近の作品はHD画質で安心。
「ガルパン」目当てなら、Amazonプライムビデオ一択。
特撮だと『仮面ライダーアマゾンズ』『ウルトラマンオーブTHE ORIGIN SAGA』などのAmazonオリジナル番組も増え続けている。
アニメ専門チャンネルの老舗、バンダイチャンネル。月額1,080円（税込み）。
先駆けなだけあって、3,286作品と、新旧ラインナップがものすごく多い。特にロボものは強い。
見放題アニメ番組だけでも935作品。
とはいえ、サービス当初は「見放題が多い！」と話題になったが、最近他のサービスがこの本数をすでに抜いている。
作品によっては「キャラクター」「スタッフ・キャスト」「メカ・ロボット」の情報までイラスト入りで載っている。
登録した生年月日から割り出す「あなたが小学６年制の頃に放送されていた作品」なんてコーナーも。
アーカイブ力があるので、データがほしい人にはもってこいの、アニメ巨大図書館だ。
レンタル数の充実度合いがすごいので、見放題以外を利用するかどうかで登録を決めるのがいいかも。
「ガルパン」はというと、有料です。OVA、劇場版も同様。
しかもHD画質でもない。
うーん残念。「ガルパン」だけでいえば、他のサービスで見た方が吉。
なお『ゴジラ』シリーズがごっそりレンタル配信されているのは、プッシュしておきたい。
ｄアニメストアは、ドコモのアニメ専門配信サイト。ドコモ端末以外でもほとんど対応している。
アニメファンの心理への寄り添い方が尋常じゃない。
OPスキップや倍速再生などの機能を付けた人は、大量のTVアニメを見こなしてきた人だと思う。
アニソンライブや、声優MVなども配信。
舞台「けものフレンズ」が見られるのは、もっと話題になっていい。
温泉回ランキングでは、アニメの名温泉シーンセットリストや、入浴シーンから再生できるという仕組みになっていた。しかも男女両方向けにある。
見放題のアニメ作品が2,300作品と、現時点でダントツに多い。HD配信も進んでいる。
しかも月額400円（税別）とえらい安い。
「TVアニメ」を見るならここが一番便利。
ただし映画が少ないのはネック。
「ガルパン」はHD画質対応でしっかり見放題。OVAもある。映画はなし。
関連リンクがマニアックなのが面白い。
たとえば「ガルパン」の監督「水島努」のタグをクリックすると、「SHIROBAKO」等の水島作品がずらーっとでてくる。
おんなじノリで、音楽「浜口史郎」とか、キャラクターデザイン「杉本功」とか、気軽に検索できる。
他のネット配信サービスにもこの機能はあるが、内容が一際濃い。
コアユーザーが「アニメを見るために登録したい」のなら、ここがオススメ。
なお「dアニメストア ニコニコ支店」のサービスも12月1日から始まった。
こちらも1,500作品と多く、本家との違いはコメントの有無だけ。
月額400円（税別）なので、お好みで。
アニメ放題はソフトバンクのサービス。（なおauの「アニメパス」は「ビデオパス」に合併された）
月額400円（税別）で1,200作品見放題と、こちらも安い。
統計によると10代の支持を強く受けているようだ。
Android端末やiPhoneでは見やすい。
しかしPCでの視聴にほとんど向いていないのが悩みどころ。
対応機種説明によると、ブラウザはWindowsならIE11以上、MacならSafari。Microsoft Silverlight 5が必要。
他のサービスはだいたいPCのどのブラウザでもすぐ見られるので、この煩雑さは痛い。
「ガルパン」はちゃんと無料見放題に入っていて安心。
ダウンロードもできるし、主題歌切り取り機能などユニークな部分もある。
なので使い勝手の部分だけは、本当にもったいない。
とはいえソフトバンクユーザーなら使いやすいはず。
12月14日からソフトバンク以外でも見られるようになったとのこと。
全体を見ると他サービスに勝てる部分がまだ少ない。今後独自色をどう出すのか次第だ。
海外ドラマのオリジナルコンテンツが多く、近年もりもりと力を伸ばしているNetflix。
なにより、サイトが超かっこいい。
PCだと背景で、アニメや映画の画面がもりもり動く。一見でハートをつかんでくる。
「想像がふくらむ作品」「ロマンチックな作品」などゆるい検索ができるのは面白い試み。
Netflixは画質で３つのプランにわかれている。
１画面でSD画質だと、月650円。HD画質だと月950円。HD・UHD4Kだと月1450円（全て税別）。
個人でスマホでみるなら安いプランで十分かも。
アニメは数百本くらい配信されており、有名どころの作品は概ね揃っている。
ただ微妙にかゆいところに手が届いていない。
例えば「ラブライブ！」「僕のヒーローアカデミア」なんかはナシ。
「ガルパン」はその３通りのプランにあわせて配信されている。OVAあり。劇場版はなし。
総集編が見放題なのは、Netflixだけ。
Netflixは限定配信に力を入れるとすでに発表している。
特にオリジナル制作アニメが来年からどんどん配信されるのは注目したいところ（「DEVILMAN crybaby」「バキ」「Knights of the Zodiac: 聖闘士星矢（仮）」など）。
今後Netflixじゃないと見られない作品は増えてきそうだ。
Huluは日本テレビ運営なので、日テレの番組が多いのが魅力のひとつ。月額933円（税別）。
画質もフルHD対応でキレイ、全体のコンテンツも４万本と多い。
ただし、アニメは数百本と、そこまで多くはない。
新作アニメの見逃し配信はものすごく強い。今期アニメはほぼ一通りそろっている。
一方で旧作はいまいちそろっていない。
Netflixが有名どころを見たい人向けだとしたら、Huluは新作アニメを追いたい人向けだ。
なおHuluには「ガルパン」はない。
NetflixとHuluは、アニメ最優先で考えている人は、見たい作品があるか先に調べた方が無難。
その他の充実度合いがすごいので、「アニメも見る」という層に強いサービスだ。
なお、PS3、PS4で見られるのは、Amazonプライムビデオ、Netflix、Hulu。
Fire TV Stickでは、Amazonプライムビデオ、ｄアニメストア、Netflix、Huluが視聴可能だ。
他にもU-NEXTは月1,990円（税別）とちょっと高いが、アニメ1,300本以上見放題（レンタル含め2,600以上）、全作品数120,000本、雑誌読み放題ありで、使い勝手はとてもいい。
来期「ゴールデンカムイ」がフジテレビオンデマンド独占配信になるなど、ビッグタイトルが分散しすぎて、現状配信サービスはすごく選びづらい。それだけ今は過渡期なのだ。
完全に網羅しているサイトを見つけるのは、今は不可能。
一つベースになるところを利用拠点にしつつ、他を必要な月だけ登録する、ちょっとだけならレンタル配信で済ませるなどして、うまく立ち回ろう。
（たまごまご）
せっかくなのでもう一度TV版や劇場版を見直したくなるところ。
にしても今は、ネットのアニメ配信サービス戦国時代。多すぎる。
「見放題」配信サービスにしぼって、配信の多い「ガルパン」を例に比較しつつ、長所と短所を追ってみよう。
圧倒的使いやすさ、Amazonプライムビデオ
利用者の多いAmazonプライムビデオ。
お急ぎ便や配送料無料目当てでプライム登録して、気づいたら動画見放題になっててラッキーという人は多いはず。
年会費は3,900円（税込み）。月額換算だと動画配信サービス最安値。
音楽聴き放題、電子書籍読み放題などサービスがめちゃくちゃ多いので、お得感が半端じゃない。
使いやすさと普及度と、併用サービスの多さナンバーワンのAmazonプライム。「ガルパン」劇場版の無料配信はここだけ。一回消えた「キルミーベイベー」配信も復活しました。
もっとも、見放題はそこまで多くはない。
レンタルサービスもかなり充実しているし、見放題作品は次々追加されているのでほとんど不満は感じないが、アニメに関しては器用貧乏感がある。
Twitterの声を見ていると「すでに登録している人が配信追加を待つ」というのが多い様子。
アニメ映画が網羅されているのは、Amazonプライムならでは。
『メイドインアビス』『クズの本懐』などの有名作品や、『映画けいおん！』『楽園追放』のようなアニメ映画の独占配信もかなり多い。
サイト選びの際はまず見たい作品はAmazonプライム独占かどうかだけは、必ずチェックしておこう。
「ガルパン」はというと、TV版はすべて見放題。
OVA版のガールズ＆パンツァー これが本当のアンツィオ戦です！も見放題。
そして目玉はガールズアンドパンツァー劇場版が、見放題独占配信。
どうやらAmazonのウリのようで、猛プッシュされている。
「第63回戦車道全国高校生大会 総集編」だけはレンタル代金がかかるのは、これがNetflix独占見放題だから。
最近の作品はHD画質で安心。
「ガルパン」目当てなら、Amazonプライムビデオ一択。
特撮だと『仮面ライダーアマゾンズ』『ウルトラマンオーブTHE ORIGIN SAGA』などのAmazonオリジナル番組も増え続けている。
アーカイブ力ならまかせろ、バンダイチャンネル
アニメ専門チャンネルの老舗、バンダイチャンネル。月額1,080円（税込み）。
先駆けなだけあって、3,286作品と、新旧ラインナップがものすごく多い。特にロボものは強い。
見放題アニメ番組だけでも935作品。
とはいえ、サービス当初は「見放題が多い！」と話題になったが、最近他のサービスがこの本数をすでに抜いている。
老舗アニメ配信サイトのバンダイチャンネル。レンタルも含めると、登録作品数はダントツ。キャラクター紹介欄が楽しい
作品によっては「キャラクター」「スタッフ・キャスト」「メカ・ロボット」の情報までイラスト入りで載っている。
登録した生年月日から割り出す「あなたが小学６年制の頃に放送されていた作品」なんてコーナーも。
アーカイブ力があるので、データがほしい人にはもってこいの、アニメ巨大図書館だ。
レンタル数の充実度合いがすごいので、見放題以外を利用するかどうかで登録を決めるのがいいかも。
「ガルパン」はというと、有料です。OVA、劇場版も同様。
しかもHD画質でもない。
うーん残念。「ガルパン」だけでいえば、他のサービスで見た方が吉。
なお『ゴジラ』シリーズがごっそりレンタル配信されているのは、プッシュしておきたい。
アニメファンの気持ちよくわかってる、ｄアニメストア
ｄアニメストアは、ドコモのアニメ専門配信サイト。ドコモ端末以外でもほとんど対応している。
見放題作品数が一番多いｄアニメストア。アニメファン向け特化の作りが見事
アニメファンの心理への寄り添い方が尋常じゃない。
OPスキップや倍速再生などの機能を付けた人は、大量のTVアニメを見こなしてきた人だと思う。
アニソンライブや、声優MVなども配信。
舞台「けものフレンズ」が見られるのは、もっと話題になっていい。
ｄアニメストアがやっていた温泉回ランキング。運営のノリのよさが楽しい
温泉回ランキングでは、アニメの名温泉シーンセットリストや、入浴シーンから再生できるという仕組みになっていた。しかも男女両方向けにある。
見放題のアニメ作品が2,300作品と、現時点でダントツに多い。HD配信も進んでいる。
しかも月額400円（税別）とえらい安い。
「TVアニメ」を見るならここが一番便利。
ただし映画が少ないのはネック。
「ガルパン」はHD画質対応でしっかり見放題。OVAもある。映画はなし。
関連リンクがマニアックなのが面白い。
たとえば「ガルパン」の監督「水島努」のタグをクリックすると、「SHIROBAKO」等の水島作品がずらーっとでてくる。
おんなじノリで、音楽「浜口史郎」とか、キャラクターデザイン「杉本功」とか、気軽に検索できる。
他のネット配信サービスにもこの機能はあるが、内容が一際濃い。
コアユーザーが「アニメを見るために登録したい」のなら、ここがオススメ。
なお「dアニメストア ニコニコ支店」のサービスも12月1日から始まった。
こちらも1,500作品と多く、本家との違いはコメントの有無だけ。
月額400円（税別）なので、お好みで。
これからの進化に期待、アニメ放題
アニメ放題はソフトバンクのサービス。（なおauの「アニメパス」は「ビデオパス」に合併された）
月額400円（税別）で1,200作品見放題と、こちらも安い。
統計によると10代の支持を強く受けているようだ。
ソフトバンク以外でも使えるようになったアニメ放題は、これからのサービスが気になる期待株
Android端末やiPhoneでは見やすい。
しかしPCでの視聴にほとんど向いていないのが悩みどころ。
対応機種説明によると、ブラウザはWindowsならIE11以上、MacならSafari。Microsoft Silverlight 5が必要。
他のサービスはだいたいPCのどのブラウザでもすぐ見られるので、この煩雑さは痛い。
「ガルパン」はちゃんと無料見放題に入っていて安心。
ダウンロードもできるし、主題歌切り取り機能などユニークな部分もある。
なので使い勝手の部分だけは、本当にもったいない。
とはいえソフトバンクユーザーなら使いやすいはず。
12月14日からソフトバンク以外でも見られるようになったとのこと。
全体を見ると他サービスに勝てる部分がまだ少ない。今後独自色をどう出すのか次第だ。
独占配信とオリジナル制作で盛り上がる、Netflix
海外ドラマのオリジナルコンテンツが多く、近年もりもりと力を伸ばしているNetflix。
なにより、サイトが超かっこいい。
Netflixのサイトのセンスの良さ！ 右下の絵、これちゃんと動きます
PCだと背景で、アニメや映画の画面がもりもり動く。一見でハートをつかんでくる。
「想像がふくらむ作品」「ロマンチックな作品」などゆるい検索ができるのは面白い試み。
Netflixは画質で３つのプランにわかれている。
１画面でSD画質だと、月650円。HD画質だと月950円。HD・UHD4Kだと月1450円（全て税別）。
個人でスマホでみるなら安いプランで十分かも。
アニメは数百本くらい配信されており、有名どころの作品は概ね揃っている。
ただ微妙にかゆいところに手が届いていない。
例えば「ラブライブ！」「僕のヒーローアカデミア」なんかはナシ。
「ガルパン」はその３通りのプランにあわせて配信されている。OVAあり。劇場版はなし。
総集編が見放題なのは、Netflixだけ。
Netflixは限定配信に力を入れるとすでに発表している。
特にオリジナル制作アニメが来年からどんどん配信されるのは注目したいところ（「DEVILMAN crybaby」「バキ」「Knights of the Zodiac: 聖闘士星矢（仮）」など）。
今後Netflixじゃないと見られない作品は増えてきそうだ。
見逃し配信が魅力 Hulu
Huluは日本テレビ運営なので、日テレの番組が多いのが魅力のひとつ。月額933円（税別）。
画質もフルHD対応でキレイ、全体のコンテンツも４万本と多い。
ただし、アニメは数百本と、そこまで多くはない。
HuluはNetflixと比較しながら選びたいサービス。見逃し配信システムが非常に強いのがポイント
新作アニメの見逃し配信はものすごく強い。今期アニメはほぼ一通りそろっている。
一方で旧作はいまいちそろっていない。
Netflixが有名どころを見たい人向けだとしたら、Huluは新作アニメを追いたい人向けだ。
なおHuluには「ガルパン」はない。
NetflixとHuluは、アニメ最優先で考えている人は、見たい作品があるか先に調べた方が無難。
その他の充実度合いがすごいので、「アニメも見る」という層に強いサービスだ。
なお、PS3、PS4で見られるのは、Amazonプライムビデオ、Netflix、Hulu。
Fire TV Stickでは、Amazonプライムビデオ、ｄアニメストア、Netflix、Huluが視聴可能だ。
他にもU-NEXTは月1,990円（税別）とちょっと高いが、アニメ1,300本以上見放題（レンタル含め2,600以上）、全作品数120,000本、雑誌読み放題ありで、使い勝手はとてもいい。
来期「ゴールデンカムイ」がフジテレビオンデマンド独占配信になるなど、ビッグタイトルが分散しすぎて、現状配信サービスはすごく選びづらい。それだけ今は過渡期なのだ。
完全に網羅しているサイトを見つけるのは、今は不可能。
一つベースになるところを利用拠点にしつつ、他を必要な月だけ登録する、ちょっとだけならレンタル配信で済ませるなどして、うまく立ち回ろう。
（たまごまご）
