
北欧の国フィンランドといえば、サンタクロースでも有名。サンタクロースといえば外せないのが「トナカイ」。
フィンランドでは、トナカイの肉を詰めた缶詰が売っています。お土産に買ってきたのですが、いかんせん調理方法がわからない! というわけで、今回はフィンランド政府観光局の協力のもと、現地のトナカイ料理を聞いてみて作ってみることにしました。
熊、エルク、トナカイ…ヘルシンキの空港で見つけた、缶詰たち

フィンランド・ヘルシンキの空港のお土産店には、ずらっとジビエ(野生肉)の缶詰が並ぶコーナーがあります。ここのコーナー、意外と人気でお客さんがひっきりなしでやってきます。

こちらは、ばーーん!と熊のイラストが入った缶詰。そのまま熊肉の缶詰です。熊肉なら日本でも食べられる場所もあるようですね。

こちらは、エルク(ヘラジカ)。大きな角を持つエルクは一見トナカイと間違えてしまいそうですが、よく見ると顔が違います。

そして、こちらがトナカイです。もしかして一番よく売れるのがトナカイの缶詰? 棚にある缶詰は一番少なかったような気がしました。

そして、こちらが筆者が空港で購入してきたトナカイの缶詰です! 大きさの割にずっしりとした重みを感じます。

しっかりトナカイのイラストが描いてありますね。

開けてみると、ぎっしりとトナカイの肉が詰まっています。香りはコンビーフみたいな感じですね。
次では早速、フィンランドでよく食べられているトナカイ料理を紹介しましょう!
フィンランド名物!トナカイ料理を紹介!
今回、レシピを教えてくれたのは、フィンランド政府観光局の方たちです。トナカイ肉をソテーし、マッシュポテトとリンゴンベリーを添えたメニュー。現地では典型的な料理なのだとか。フィンランド政府観光局のサイトにも紹介されています。
・フィンランドのおいしいもの http://www.visitfinland.com/ja/kiji/finland-no-oishiimono/
実際はトナカイの生肉を使うそうなのですが、缶詰でも大丈夫とのことで、作ってみることにしましょう!
・トナカイのソテー、マッシュポテトとリンゴンベリー添え
http://www.alternativefinland.com/now-christmas-want-eat-rudolph-reindeer-recipes-non-finnish/ (英語)
<材料>

スライスされたトナカイ肉:800g
バター :50g
ビール:3デシリットル
小さな玉ねぎ:2つ
塩:小さじ1半
薄力粉:大さじ3杯
こしょう:小さじ半

ポイントは、このビールで煮込むこと。今回はエビスビールを用意してみました。


そして、北欧の肉料理には欠かせない、「リンゴンベリージャム」です。今回は取り寄せてみました。
今回は、缶詰200g分なので、4分の1くらいの分量で作っていきます。では早速調理開始です!
<調理法>

バターをフライパンに入れ、スライスした玉ねぎとトナカイの肉をソテーをします。

缶詰の肉は固まっているので、ほぐしたほうがよさそうです。

ほぐしながら炒めていきます。

塩コショウで味付けし、小麦粉を入れかきまぜたあと、こいつの登場です。


ビールを鍋に足したら、再びかきまぜる。

鍋のふたをし、じっくりことこと1時間ほど煮込みます。

1時間ほど煮込んだものがこちら。缶詰なので、赤いままですが、トナカイのスライスで作ると少し色が違うそう。

最後に、マッシュポテト、リンゴンベリージャム、ピクルスと一緒にお皿に盛って、できあがりです!
トナカイの缶詰以外は、日本でも簡単に手に入るものだけで作れました。リンゴンベリージャムは、なければラズベリージャムでも代用は可能だそう。
早速実食してみましょう!
ポイントは「リンゴンベリージャム」

こちらができあがったトナカイ料理です。見た目は……ですが、いい香りがします。

どんな味なのでしょうか……?

トナカイ肉のソテーだけをいただきます。そのまま食べてみると、野生っぽい味と匂いがちょっと気になります。
次にリンゴンベリージャムをつけてみると、不思議とそのクセがなくなります。うん、美味しい。この料理にはリンゴンベリージャムは欠かせないものなのかも?

今までもミートボールにリンゴンベリージャムをつけた北欧料理は食べたことはありましたが、野性味のある肉には特に合うようですよ。次はトナカイの生肉で作ってみたい。
そして、肉料理にはマッシュポテトも欠かせないようなので、フィンランド料理を味わいたかったら、リンゴンベリージャムとマッシュポテトを忘れずに。
びっくりお土産に「トナカイの缶詰」をどうぞ

今回はフィンランドで購入したトナカイ肉の缶詰を使って、フィンランドの典型的な料理を作ってみました。簡単に地元の味を感じることができるので、もしトナカイ肉を入手できる機会があったら、おためしください。日本でも缶詰なら通販などで購入できるようですよ。
また、フィンランドのスーパーにもたくさんのトナカイ肉の缶詰が売っているので、お土産にもおすすめしたいです。ぜひ、お友達へのびっくりお土産にどうぞ。いいネタになりますよ。
取材協力:
フィンランド政府観光局(Visit Finland)
http://www.visitfinland.com/ja/
(西門香央里)