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事故車から始まる「目撃者 闇の中の瞳」不穏極まる台湾製サスペンス



更にいえば、『目撃者』が偉いのは「急な展開と音でビビらせる」ということをやらない点だ。ホラーでよくある「バーン!」と音が出て「ギャー!!」となる、アレをやらないのである。あくまで丁寧に丁寧に不穏さを盛り上げ、誰が本当のことを言っているのかわからない不気味さで観客をゾワゾワさせるテクニックは相当なものだ。あと単純に心臓に優しい点がありがたい。

この「日常的な風景が突然不穏なものとなって立ち上がってくる」という演出は、中古車を発端としたありふれた交通事故が9年越しの謎となって立ち現れてくるストーリーと符合している。不穏さに不穏さを重ねていった先にあるものについては、ここでは触れない方がいいだろう。最初から最後まで一貫して、日常的な出来事が不気味なものとして主人公と観客を追い詰めていく『目撃者』の技巧は、本当に見事なのであった。

【作品データ】
「目撃者 闇の中の瞳」公式サイト
監督 チェン・ウェイハオ
出演 カイザー・チュアン シュー・ウェイニン アリス・クーほか
1月13日より全国順次公開

STORY
事件記者シャオチーは、取材後に交通事故にあったことがきっかけで中古で買った自分の愛車が事故車だったことを知る。9年前に自身が目撃した交通事故の被害者側の車だったことを知った彼は、独自にその事故について調べ始めるが……。
(しげる)
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