エクセル業務が評価されない会社の悲劇 効率化が評価されず無限ループに
画像はイメージ

企業にとって作業の効率化は喜ぶべきことのように思えるが、オフィスソフトのエクセルなどの技能が評価されにくい環境で働いている人もいるようだ。

エクセルで自動化していたものが手作業に


1月にとあるTwitterユーザーが、作業効率化を拒む企業にありがちな悪循環をツイート。この人の職場ではエクセルの技能を持つ人が退社してしまったため、これまで自動化していた業務を全て手作業で行う羽目になったらしい。

すると会社はエクセルができる人を育成するのではなく、エクセルが得意な人に依存しない体制を作るために方針を転換。その後エクセルに精通している社員が入社して、再度自動化による効率アップを図るのだが、手作業に慣れてしまった職場ではあまり評価されないため退社。結局また以前のような手作業での業務に逆戻りして… という状況が無限にループしてしまうという。

このツイートでTwitterユーザーが問題にしているのは、業務効率化のための技術を正当に評価せず社内で共有しようともしない組織の在り方。効率化のためのテクノロジーにコストをかけないのは、日本の組織にありがちなこととも主張していた。

一連のツイートに他のTwitterユーザーからは、「これは職場あるあるだと思う。マクロ組んで作業時間を短縮したら、評価されないどころか『サボってる』って言われるくらいだし」「冗談のような話だけど、いまだにこういう企業多いよね」「地道に電卓を叩くのが“仕事”で、マクロ組んで効率化するための作業は“仕事”とみなされない風潮があると思う」といった声が上がっている。

エクセルの技術を引き継ぐのは大変?


エクセルに達者な社員が抜けてしまい自動化の技術がロストテクノロジーになることは“あるある”のようだが、「自動化するならマニュアル残しておけよ」との指摘も。エクセルのマクロなどには個人の癖が反映されるものも多く、「その人が抜けると使えなくなる技術は“効率化”でもなんでもないのでは?」「勝手にゴリゴリの関数組んで周りに『勉強しろ』って嘆く自称中級者も“あるある”だと思う」といった意見が寄せられた。

また昨年の10月には、漫画家のせいほうけいさんが「以前の職場で上司から『Excelは必ず電卓で検算しろ』って言われて、『この人Excelの計算を信じないタイプかぁ、とほほ』って思った。…しかし、引き継いだシートは下手なコピペや削除により計算式がぶっ壊れまくっていた。上司が信じていないのはExcelじゃなくて人間だった」とツイートして話題に。「Excel」の技術を引き継ぐのは大切だが、そこには様々な困難もありそうだ。


編集部おすすめ