GODIVAが「義理チョコ廃止」訴える新聞広告 「社内の人間関係を調整する日ではない」

2月1日の日本経済新聞朝刊に「日本は、義理チョコをやめよう」というメッセージが添えられた全面広告が登場。義理チョコを億劫に感じている人々からは称賛の声が上がっている。


義理チョコは即刻やめるべき?


今回話題になった全面広告は、世界的なチョコレートブランド「GODIVA」の広告。女性3人を描いたイラストとともに、“義理チョコ”の廃止を訴える文章が掲載された。

「バレンタインデーは嫌いだ、という女性がいます」という文面から始まり、何かと気を使い準備にも手間がかかる義理チョコの大変さを列挙。そして「もちろん本命はあっていいけど、義理チョコはなくてもいい。いや、この時代、ないほうがいい。そう思うに至ったのです」と主張している。

その後も「そもそもバレンタインは、純粋に気持ちを伝える日。社内の人間関係を調整する日ではない」などと訴え、義理チョコがバレンタインデー本来の意義からかけ離れているという問題を提起。最後は「愛してる、好きです。本当にありがとう、そんな儀礼ではない、心からの感情だけを、これからも大切にしたい私たちです」と締めくくった。

チョコレート会社が掲載した“義理チョコ”を問題視する広告に、SNSなどでは「日本のバレンタインはマジでどうかしてるからこれはありがたい」「ホワイトデーのお返しも辛いし本当に義理チョコは悪しき風習だと思う」「これはまた思い切った広告を出したな… 良く言ってくれた!」と賛同の声が続出。

一方で「義理チョコがなくなったらチョコレートが貰えなくなっちゃうよ…」「義理チョコとカモフラージュして本命を渡す時もあるし、多少は許してほしい」との声もちらほら。仮に義理チョコが廃止になってしまったら困るという人もいるようだ。


むしろ“バレンタイン”をやめるべき?


実際に義理チョコという文化を良く思っていない人は多いようで、「日本法規情報」が2017年2月に発表した「バレンタインデーに関する実態調査」では男女の約7割が“義理チョコの禁止”に「賛成」と回答。理由としては「あげる、お返しをするのが面倒だとおもうから」と答えた人が一番多く、47%にものぼった。

今回の「GODIVA」の広告はそのような世情を鋭くとらえて評価されたようだが、中には「義理チョコとしてはあまり買われない『GODIVA』だから言えること」と指摘する声も。庶民的な商品も展開しているが、やはり「GODIVA」は高級チョコレートブランドというイメージが強いため、「『GODIVA』は義理チョコが廃止されても痛くないだろうし、正直あまり攻めきれてない」「“バレンタインをやめよう”って広告だったら100点だった」との意見も寄せられている。
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