映画上映中にスマホの光がまぶしい!注意の仕方をマナー講師が解説
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先日Twitterで、「映画館で上映中にスマホを使用するのはやめてほしい」と呼びかけたツイートが話題になりました。上映中の真っ暗な場内では、スマホの小さな光でも意外とまぶしく感じます。
最後までじっくり映画を見たい人にとっては、たとえエンドロールの場面であっても耐えがたく、実際に注意する人も。しかし、言い方によってはトラブルになりかねません。そこで、相手を怒らせないスマートな注意の仕方について解説します。


相手が怒ってしまう言い方とは


人に注意をしようとするときの言い方はさまざま考えられますが、一言で伝えようとする言い方をすると、相手が怒ってしまいやすいです。例えば「こら!」「いい加減にしろ」「やめろよ」「ふざけるな」などです。これは言ったほうはスッキリする怒り方かもしれませんが、それで相手の行動が変わる可能性は低いですので、結局のところ相手にとっても自分にとっても何の実りもない言い方です。

怒る目的は相手に「〇〇を変えてほしい」などといった「あなたの気持ち」です。ですので、あなたの気持ちを伝えることが重要なのです。また 相手にも言い分があるでしょう。まずは、その言い分を受け入れるように努めましょう。そして相手の言い分がわかった上であなたの気持ちを伝えます。そうすることにより双方の心が理解でき相手も自分も納得のいく回答が得られるようになります。

人を動かすのに「強制」は 効きません。
人は「納得」で変わります。ですので怒るという手段ではなく「納得」させることで相手とつながる努力をすると良いのです 。「やめろよ」ではなく「なぜそうしたのか」を聞き相手の心を受け入れつつ自分の気持ちを伝える。そんな話し方が理想です。


どんな注意の仕方がいいのか


例えば映画館で上映中にスマホをしている人がいたとします。その時の注意の仕方を考えてみましょう。
ここでのポイントは上述した通り「納得」してもらうための方法です。相手に行動を変えてもらうためには、あなたの心の中の相手に対する拒否感を払しょくさせる必要があります。

嫌いな相手を納得させるために誰も自分の大切な時間は使いたくありません。少なくともその瞬間だけは「相手が好き」という心のシミュレーションにしましょう。すると相手に丁寧で節度のある印象を与えることができます。目的は「スマホをやめてもらうこと」です。


さて、相手を怒らせないスマートな注意の仕方です。
相手にそっと顔を近づけできるだけ優しく小さな声で「携帯、目立ってますよ」と言いましょう。
人格を傷つけず事柄が伝わる、とてもわかりやすい言葉です。

マナー違反をしているのは相手であってあなたが悪いわけではありません。
しかしストレスを感じているのはあなたなので、何かしらの手段を講じなければならないのはあなたです。

コミニケーションが上手でストレスなく暮らしている人は、相手に納得してもらう方法で自分の要求を伝える工夫をしています。そのために、自分から笑ったり頭を下げたり声をかけたりします。
そんな手間暇をかけて相手とつながり、すがすがしく自分の目の前からストレスを排除しているのです。

「言いたいけれど言わない」のではなく、言うことでより良い人間関係が築けるようになります。
あなたも勇気を出して欲求や思いを「工夫を凝らした言葉」で伝えてみませんか?

プロフィール
映画上映中にスマホの光がまぶしい!注意の仕方をマナー講師が解説

トークナビ 永田之子
サンミュージックプロダクションに所属後、高橋圭三プロダクションに移籍。アナウンサーとしてバラエティー番組の司会やラジオのナビゲーターなどを務める。その後独立し「トークナビ」を設立。
代表となる。現在、教室でのプライベートレッスンを中心にNHKカルチャースクール、ツバイ講師としてセミナーや講演活動などで活躍。専門分野は話し方、マナー(資格保有)、ボイストレーニング、婚活相談他、心のカウンセリングなども手掛ける。最近ではマナー講師としての見解を「羽鳥真一モーニングショー」などで紹介されその活躍の場を広げている。
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