別れの季節にぴったりの展覧会が開催されているという。例えば離婚後、元奥様が出品したウェディングドレスや、
元カレ、元夫の思い出の品が一挙展示!「別れの博物館」

元婚約者からプレゼントされたダイエット本。

元カレ、元夫の思い出の品が一挙展示!「別れの博物館」


結婚した夫婦が、10年後の自分たちへ書いたメッセージ本(その後離婚)。
元カレ、元夫の思い出の品が一挙展示!「別れの博物館」


さらには、亡き母が編んでくれたセーターや、
元カレ、元夫の思い出の品が一挙展示!「別れの博物館」


とある先生が寄贈した、亡き教え子が収穫したお米の一部など、
元カレ、元夫の思い出の品が一挙展示!「別れの博物館」


日本のみならず、世界中のさまざまな“別れ”を体験した人々の思い出の品が、一挙展示された「あなたとわたしのお別れ展」。クロアチア・ザグレブにある「別れの博物館」の日本で初めての巡回展だ。

他にも、プロポーズされたときにもらった指輪、亡き主人から生前、最後にプレゼントしてもらった財布など約67点が展示。そのうちの28点が、今回、日本初開催に合わせて、国内から寄贈された物だ。


この方々は、「別れの博物館」の創設者。
しかも元恋人!別れても仕事しあえるって凄いよね。
元カレ、元夫の思い出の品が一挙展示!「別れの博物館」
ドラジェンさん(左)とオリンカさん



日本は別れに対しての受け入れ態勢が整っている


2人に聞いてみました。

――今回集められた日本の品物はどんな特徴がありましたか?

「私たちは“別れ”というものに対して制限をつけず、寄贈する人の感性に任せています。恋人、家族、ペット、食べ物、宗教…その中で日本で多かったのは家族との別れです。また今回の開催を通じて、日本人の中に『別れ』が生活の中に溶け込んでいること、そして別れに対する受け入れ態勢が他の国より強いと思いました」

――今回一番大きかった「別れの品」は?

「7段のひな壇飾りです。実に日本らしい別れの品だと思います。
ちなみに今までで一番大きかったのは韓国の方が寄贈しようとした『ジープ』でした。本人が運搬費も負担するからといったのですが、ミュージアムに入りきれず、お断りしました」

――今回一番グッとくる別れの品は?

「難しいですね。でもリールのテープレコーダーは心に響きました」

元カレ、元夫の思い出の品が一挙展示!「別れの博物館」
幼子に歌を歌わせようとする両親の賑やかな声が吹き込まれたオープンリールのカセットテープ 館内にその音声がループで流れ、涙を誘う。


――どんな方に観て欲しい?
「展覧会というと、どうしてもそうした“鑑賞”が好きな人たちが行くものですが、これはみなさんのための展示会です。若い方からお年寄りまで自分に響くものを見つけることができると思います。また、寄付した人が今も生きていますので、その出品者と会話をするように観てほしいと思います。心で世界中を旅しているような感覚になれるでしょう」

先ほど2人が立っていたのはビニール製の金魚のところだ。

元カレ、元夫の思い出の品が一挙展示!「別れの博物館」


この金魚にも隠されたエピソードが。展示品に添えられた、出品者からの手紙を見てみると、
元カレ、元夫の思い出の品が一挙展示!「別れの博物館」


あなたとわたしのお別れ展」は、東京・末広町の「3331 Arts Chiyoda」で、4月14日まで開催。