自炊しない一人暮らし男子が食費を節約するには? 家計再生コンサルタントが教える管理法
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少しでも節約をして、お金を残したいと思っている一人暮らしの男性は多いだろう。お金が残れば、貯金はもちろんのこと、自分の向上のためのセミナーや勉強代にもできるし、彼女とのデート代にも充てられる。
たくさんの用途に使うためのお金を残すことは、非常に意味のあることだ。

男性で盲点になる支出は、スマホ代や趣味にかけるお金もあるが、意外と食費も大きい。近年は弁当男子とか、料理が得意な男性も増えてきているが、やはり多いのは自炊ができない男性。一人暮らしであるはずなのに、外食ばかりだったり、弁当を買ってばかりで、食費に6万円も7万円もかけてしまう。これはちょっともったいない。できれば、他にお金を回せるよう、節約したいものだ。


食費削減の近道は「中食」


自炊しない一人暮らし男子が食費を節約するには? 家計再生コンサルタントが教える管理法
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「中食」とは、総菜や弁当のことを指す。最近はこれらのメニューは多くなっているし、スーパーの弁当類は、かなりの安価で提供されている。食費を安くしたい人は、これを利用しない手はない。

いくら外食産業の価格が安くなっているといっても、毎度同じメニューはつらいし、飽きてしまう。これは弁当についてもいえることだが、実は、コロッケやとんかつなど好きなメニューを選べる総菜は非常に便利だ。コンビニでも高い商品ではないし、野菜などサラダも買えば、オリジナルでメニューを完成させられる。

この中食は2016年に比べ1.1%売り上げが伸び、2017年は10兆円の市場規模となった。
外食は2016年より3.6%減(日本総菜協会調べ)ということだから、中食は多くの人の生活の仕方やお財布事情に合っているものだと思える。もちろん、百貨店などに行くと高価な総菜がたくさんあるが、近所のスーパーはそうではないはずだ。
外食ばかりで食費が高くなっている人は、一度、中食という考え方も取り入れてみてはどうだろう。


炊飯器を持つ


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食費が高くて、節約もできないと嘆く男性に多いのが、「炊飯器は持っていない」ということ。外食したりや買ったりすれば済んでしまうので、自分で炊こうとは思わないらしい。だが、自分で白米を準備できるようになると、中食を利用して、食の幅が広がる。今は冷凍食品やレトルト・インスタント食品も豊富だから、うまく利用すると、たちまち「弁当男子」にすらなることができる。朝起きて、白米と冷凍食品を弁当箱につめる、それだけで会社でお金を払わずに昼食が取れるのだ。これは節約にもあるだろうし、何より、女性からのウケも良いだろう。

今は速水もこみちのように料理ができる男性が増えている。そして女性からも人気があるところを見ると、料理ができるっぽく見せておいて損はない。実際、私の会社には弁当を持参し、基本外食はしないという男性がいる。時にはお菓子をつくり、社員にふるまい、女性の心をつかんでいる。
そして事実、モテている! 経済観念がしっかりしていると思われやすいのだ。

自分で何かしら料理の入り口的なことをしていると、食材への興味や料理へも興味が出て、はじめはインスタント調味料などを活用しながらも、料理ができるようになってくるだろう。料理ができるようになると、食費削減への工夫もいろいろと思いつく。
逆に料理にこだわりすぎ、高級な食材を購入して食費が高くなる人もいるが、その場合は自分で妥協点を見つけるしかない。


すでにこれらに取り組んでいる人は


もうできることはやっていますという人は、「食費に1週間ごとに予算をつけ、管理してみる」ということをやってほしい。
なぜ1カ月ごとではないのかというと、1カ月で管理すると均等に使えず、給料日前には食費不足となってしまい、余分な支出をしやすくなってしまうからだ。1週間ごとで予算すると、給料日前にお金がないということにもならず、均等に、同じようなペースで食費を使うことができる。また、予算を守るために食材を無駄にしなくなったり、使いまわしを考えたりと、好ましい食費の使い方に変化できるのだ。

毎週決まった曜日に食費を財布に入れると、お金を使うスピードもわかるようになってくる。お金を入れたばかりなのに、かなり減っていると気が付くことができれば、それを抑制しようとお金のかけ方も変わってくる。そうなれば、食費に限らず、さまざまな支出をコントロールしていけるようになるだろう。「食費を制すものは家計を制す」というが、たとえ単身であってもそれは同じ。
肝に銘じておきたい。

ただ、食費は単純に削減できるとよいというものでもない。同時に健康を維持できないと意味がない。究極に食費を削減しお金を貯めても、健康を害してしまうと医療費がかかる。結果、お金は残らず、マイナスになるかもしれない。そこは意識しておいてほしい。
(横山光昭)
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