日本生産性本部は「2018年度 新入社員 春の意識調査」の結果を5月24日に公表した。第一志望の職場で働く新入社員の比率が過去最高の数値を記録した。
約80%の人が「第一志望」の会社に就職!?
1990年から毎年実施され29回目となる今回の調査では、グローバルマネジメント・センター主催の新入社員教育プログラム等への参加者を対象にしている。
特筆すべきは、「あなたにとって、今の会社は第何志望でしたか?」という設問の調査結果。今年は「第一志望」と答えた割合が80.6%に達し、2015年の調査から4年連続で上昇。1997年の設問開始以来、過去最高の数字となっている。また“就職氷河期”と言われていた2000年の調査結果は50.5%で、この頃と比べると約30ポイントアップしていることに。
企業の人手不足を背景に就活生の“売り手市場”とされている昨今。「リクルートキャリア」が発表した「2018年4月1日時点内定状況」では、既に19.9%の就職内定率を記録していた。ちなみに昨年4月1日時点の就職内定率は14.5%。昨年も“就活バブル期”などと言われていたが、今年はさらに内定率が上昇している。
ネット上では「第一志望」合格を報告する声が相次いでおり、「すぐ第一志望から内定もらって就活終了させたけど、ほんとうにやってけるのか今更不安になってる」「高校時代から目指してた大手企業に内々定もらった!」「Fランだけどあっさり第一志望に受かってしまった。他の内定者のレベルが高くてちょっとビビってる」などといった書き込みが。来年も多くの新入社員が「第一志望」の会社で働いていそうだ。
今年の新入社員には様々な“過去最高”が!?
その他にも「公益財団法人日本生産性本部」の調査結果には気になる傾向がある。
また「ある仕事をやっているうちに、研修で教わったマニュアルに書かれてないことが起きました。このとき、あなたは…」という問いに関しては、「すぐにストップしてあとは先輩や上司に聞く」と答えた人が73.9%でこちらも過去最高。“就職活動”の変化と共に、新入社員の“働き方”に対する意識も変わりつつあるのかもしれない。