LINE Pay「改悪」と言われるポイント制度の変更点を解説 代わる高還元率カードは?

LINE Pay(ラインペイ)のポイント付与のルールが、2018年6月1日より変わった。LINE Payの使い方によりマイカラーが決められ、そのカラーによりポイントの付与率が決まる仕組みとなった。
今までは無条件で利用金額の2%分のポイントが付与されたが、今回からは最大で2%となる。今回は新制度の変更点を解説する。あわせて、LINE Payカードに代わる高還元率のカードがあるのかも検討した。


ポイント付与率は「マイカラー」で決まる


LINE Pay「改悪」と言われるポイント制度の変更点を解説 代わる高還元率カードは?
LINE Payの新制度の概要についてLINE公式ブログでアナウンスされた

仕組みが変わった初日は早速、自分が何色の判定だったかを確認した人が多かっただろう。初回は利用金額に応じてカラーが決まっている印象があったが、今後は今までのカードでの支払いに加え、コード払いや請求書払いなど複数の支払い方をどの程度使っているかにより、判定カラーが変わってくるようだ。本人確認さえしておけば、最低ラインの0.5%の還元率を得られ、本人確認をしなければポイント還元はない。

また、利用状況に応じてインセンティブでポイントが付与されるとも説明している。初日は「ラインペイが改悪した」「新制度はわかりにくい」と良くない評価が多かった今回の変更だが、本当に良くないのかどうかは今後次第ともいえる。

ただ、今まで2%の還元率で利用していたのに、「最大2%」となってしまうと、やはりサービスの低下を感じてしまう。還元率がよいカードがなくなってしまった今の時代に、LINE Payカードも2%還元を得られる確率が少なくなってしまうのは、残念に感じる。


利用額にも上限が!


LINE Pay自体には利用上限がないが、ポイントが付与される利用金額には上限ができる。1カ月10万円までで、1回で10万円を超えた利用は対象にならない。10万円以下の支払いに対し、合計10万円までにポイントが付与される。

このポイントが付く利用金額に上限ができたことは、私にとっては残念なポイントだ。
LINE Payカードにコツコツ入金して、少し高額な商品を購入し、ポイントを得てきたからだ。今後同じことをしていても、ポイントは付与されないことが多くなる。そうなれば、代替え策を考えたくなる。


LINE Payカードに代わるカードはあるのか?


ポイント還元率に魅力が少なくなったLINE Payカードに代わるものはあるのか。今回を機に探してみた。即時払いができ、ポイントが付くものの中でよく見えるのはソニー銀行のVisaデビットカード。これも利用の仕方によっては0.5%~最大2%のポイント還元がある。ただ、預貯金額は結構な額が必要だし、投資信託の購入や外貨預金も判定の対象になるので、最大ポイントの還元をもらうのは少し難しいかもしれない。

安定的にポイントが高いのは、楽天銀行のJCBデビットカード。利用額により、利用100円ごとに1ポイントと、安定的に1%の楽天スーパーポイント還元がある。2%よりも劣るが、0.5%よりは魅力的だ。

もし、LINE Payのチャージした額が利用上限となることが便利だと考えていたら、楽天銀行のJCBプリペイドカードもよいだろう。
ポイント還元率は割合で決まっていないが、チャージ毎にその金額によりプレミアムバリューというキャッシュバックがある。5万円チャージすると、500円分のプレミアムバリューがつき、これだと1%の還元を受けたことと同じになる。5万円以上してもプレミアムバリューは500円より増えないし、5万円以下だと0.25%~0.8%とお得度がかなり少なくなってしまうので注意が必要だ。多額をチャージしたいときは、少し手間がかかるが5万円ずつチャージをすると1%還元を維持できる。(チャージ残高の上限30万円まで)

このように、ポイント高還元率の即時決済カードは次第に少なくなっている。その中でも自分の使い方によってより高還元率を狙えるものを探し、それにシフトしていく検討もしていきたいものだ。
(横山光昭)
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