
いまやバラエティ番組で見ない日はないほどの人気モデル、滝沢カレン。
はちゃめちゃな敬語をあやつり、視聴者をそわそわさせながらも、その人気は衰えるどころかウナギ登りである。
若干失礼だけど何故か憎めない?! 彼女の魅力の秘密はどんなものだろうか。
生い立ちや家族構成、現在の活動を追いながら振り返ってみよう。
滝沢カレンのプロフィール 本名や家族は? 独特な日本語は母の影響?
天然キャラで根っから明るい印象の滝沢カレンは、どのような家庭環境で育ったのか。実は、本人のキャラクターからは想像できないような、複雑な家庭環境だったことを出演した番組で語っている。

生年月日と出身地は?
滝沢カレンは1992年5月13日生まれ。出身は東京都だ。
父親はウクライナ人、母親が日本人のハーフ。身長は170cm。血液型はAB型である。
滝沢カレンの日本語下手はヤラセ? 学歴は?
滝沢カレンの日本語、とくに敬語は「ヤラセでは?」と疑われることも度々である。しかし、その奇妙な言葉遣いこそが彼女の持ち味ということだが、彼女は日本に生まれ育ったにも関わらず、どうして正しい日本語を習得してこなかったのだろうか。
ハーフだけど英語が喋れない
父親がウクライナ人だというから、たどたどしい日本語のほかに、ウクライナ語あるいは英語を話せることを期待したくなるが、滝沢カレンは英語もウクライナ語もまったく喋ることができない。
その理由は、滝沢カレンの父親は、母親がカレンを妊娠中に、一人でウクライナへ帰国してしまったからだという。さぞかし苦労の多い幼少時代かと思いきや、本人は父親について、「超ハッピーな生き別れってヤツです。知りもしない。お腹の中にいる時に生き別れ」と語っている。
変な日本語は母のせい?
滝沢カレンの母親は、バレエスタジオのオーナーで、宮沢さゆりという人物だ。
東京で生まれ育ち、日本人の母親に育てられた滝沢カレンは、なぜ流暢に日本語を喋ることができないのだろうか。
日本テレビ「行列のできる法律相談所」で滝沢カレンの母親が出演した際、その理由が明らかになった。
母親は当時、ロシア語の通訳をしていた。そのため、滝沢カレンの周りには「片言の日本語を喋るロシア人」ばかりだったという。
女手一つで子育てと仕事をこなし、多忙だったためか、母親は正しい日本語を彼女に教えることができなかったということなのだ。
日出高校芸能コース出身 偏差値は?
滝沢カレンは幼い頃からファッションが好きだったため、将来はモデルになる夢を描いていたと語っている。
2008年に渋谷でスカウトされたことにより、雑誌「SEVENTEEN」の専属モデルとなり、その後「JJ」のモデルとしても活動し、モデルとして邁進してゆく。
出身校は「日出高等学校」の芸能コース。卒業生は多部未華子、菊地亜美、新垣結衣、相武紗季、沢尻エリカなど、錚々たる顔ぶれだ。
なお、日出高校の前身は「日出女子学園高等学校」。卒業生は山口百恵、三浦理恵子、井上和香など。
同高校芸能コースの2018年現在の偏差値は43。学業と芸能活動との両立ができるよう、出席日数の救済措置があるため、堀越高等学校と並んで芸能人が多く通うことで知られる学校だ。
滝沢カレンのインスタが面白すぎる!
めちゃくちゃな敬語を連発し、お茶の間を沸かせている滝沢カレンだが、彼女のInstagram投稿が面白すぎるといま話題になっているのをご存知だろうか。
「お腹がよじれる」「破壊的!」といわれる投稿を少しご紹介しよう。
ファッショニスタのインスタと思いきや
さすが、モデル歴が長いだけあり、メイクもポーズもクールに決まる! と思いきや、注目されているのは、写真に添えられた長いキャプションのほうである。
テレビ番組で話す、あの独特な敬語遣いが、文字起こしされるとますます意味がわからなくなるため、ビジュアルの完成度と言葉遣いの破茶滅茶さとのギャップに歓喜するユーザーのコメントも多くみられる。
インスタの独特な長文にハマる人続出
伝えようとすればするほど、どんどん言いたいことが伝わりづらくなっているようにみえる滝沢カレンのInstagramだが、長文の中から「名言」を探し出すのもまた面白い。
滝沢カレンが徹子の部屋に出演し、神回と絶賛される!
2018年5月3日、テレビ朝日「徹子の部屋」に滝沢カレンが出演。
「徹子VS滝沢カレン」「神回の予感がする」とTwitterが放送回の話題で持ちきりになった。
そして、滝沢カレンと黒柳徹子は視聴者の期待を裏切らなかった。「徹子の部屋」という衆知の長寿番組は、誰も想像できないシナリオへと展開していった。
ダース・ベイダーという「生き物」
滝沢が小学校の頃のあだ名が「ダース・ベイダー」だったことについて「ダース・ベイダーっていう外国の生き物がいるんですけど」と説明。それに対して黒柳は「あら、そうなの」と返した。
天然VS天然。
ダース・ベイダーを「外国の生き物」だと説明する滝沢と、それを華麗にスルーしてしまう黒柳徹子。
信じられないことだが、この調子で「順調に」会話が進行してゆくのだ。
おじいさんは「甘い男」
滝沢カレンが自身の祖父を「目を見れば500円くれるような男」と発言したことに対して「良いわね、そう! そんな人いないわよ、目見るだけで500円くれるなんて、あはは」
と「何もおかしなことはない」といわんばかりに黒柳が返す。視聴者にとっては、どちらの発言も常軌を逸している。しかし、番組はそのまま続いてゆく。
おばあちゃんの話に涙
滝沢は「こんなところで言う話でもないんですけど」と前置きしつつ、祖母と小学生のころから「徹子の部屋」を見ていた思い出を語った。
しかし、これも珍妙なやりとりに。
祖母の形見という指輪を黒柳徹子が指に通した途端、滝沢カレンは感涙。
その様子を見た黒柳が「でもそんな風に、泣くほどおばあさまを好きな方がいらっしゃったなら、幸せなことですよね」とフォローする。滝沢はこれに対して、「どういう意味ですか?」と返した。視聴者の腹筋は崩壊必須だった。
こうして、視聴者を爆笑の渦に巻き込んだ二人の不思議なトークだが、
「独特な日本語を使っても、人を傷つける言葉は使わない」「姿勢がとても良くて、偉かった」など、滝沢カレンの印象は結果的にとても良好だった。
滝沢カレン節炸裂! ナレーションと四字熟語あだ名で天才発揮
くりぃむしちゅーの有田哲平がMCを務めるフジテレビ系「全力!脱力タイムズ」に、滝沢カレンがナレーションを担当するコーナー「美食・絶景遺産」がある。
料理風景や世界の絶景などを紹介する動画に対し、滝沢がアドリブでナレーションをつけるものだ。
「脱力タイムズ」でパンケーキのナレーション
「美食・絶景遺産」の中でも特に話題になったのがパンケーキ製作風景のナレーションだ。
まずは、い、5つの卵を大胆に使い、
この桶(=ボウル)の中で、隠し隠し隠し混ぜていきます。
そして、大胆にこぼ、こぼれ出す白い粉たち。
そしてもっとサラサラな粉を2種類。
そして、これは何なん、誰もしらない粉を入れていき
また大げさな、あのやり方で
それをさえぎ、さえぎるように溶かしていきます。
この真剣な眼差しを送るのは、
こちらのホテルの、総長(=総料理長)。
この食感が絹豆腐の売りでもあるんですけど
それを、すべて却下させ
あの、ジョロジョロになるまで、壊していきます。
見るも無残な形になっていく豆腐たちを、なんと!
そして、こちら、白と黒で覆われたシマウマの皮膚のような感じで
じゃってしまってるトリュフなんですけども
それを、あんな普通は、大胆に見せひらかすお店が多い中、
後腐れもなく、この、こま、こまがこまに細々にしていくっていうのがいいですね。
そのいやらしさを見せない
台本はなく、滝沢カレン節の真骨頂ともいえる凄まじい内容に仕上がっている。
滝沢カレンの傑作「四字熟語」
滝沢カレンの迷言として、さらに異彩を放っているのが、独自の「四字熟語」である。
これまで生み出してきた四字熟語の中でもとくに話題の、有名人に関する「あだ名四字熟語」を少しご紹介しよう。
・出川哲朗→職業苦痛
・東野幸治→薄情大王
・陣内智則→再度挑戦
・チュートリアル福田充徳→全部普通
・梅沢富美男→本業不明
・東幹久→何故色黒
・黒柳徹子→早口国宝
当の本人は、これら独自四字熟語に関して、「得意と言ってしまったからには必死」であると本音を明かしているのだが、天然キャラと裏腹の鋭い洞察力と、誰も傷つかないユーモアのセンスで、バラエティ番組での地位を不動のものとしたといえるだろう。
ハーフタレントの中でも、数々の迷言によってひときわ異彩を放つ滝沢カレン。
その魅力は単純な「日本語の拙さ」や「天然キャラ」だけではない。迷言から垣間見える真面目さと、誰をも幸せにさせるハッピーな人間力の賜物と言えるのではないだろうか。
(伊藤えり)