筆者はフリーランスとして働いているのでコワーキングスペースやカフェで仕事をすることが多いです。最近はフリーランスでなくてもリモートワークを推奨する会社が増え、ノマドワーカーが増加しているそう。
そんなカフェでの仕事中に不安なのが、一時的に離席する際の荷物の盗難です。
筆者の場合はパソコンとデータを失ったら仕事になりませんし、会社貸与のPCだとセキュリティの観点から多額の損害賠償に発展する可能性もあります。
今回は、そんな不安を除いてくれるデバイス「TRENE(トレネ)」を使ってみました!




TRENE(トレネ)とは?
株式会社キングジムから販売されている「荷物を見守る小さなパートナー」です。
企画者の渡部純平さんは、TRENEを開発したきっかけをこのように語っています。
私は一人でカフェで仕事しているとき、急にスマホが鳴りました。
取引先からの電話でした。
私はテーブルに広げていた荷物を慌ててまとめようと思いましたが、すぐにまとめられなかったので、席に置いたまま店の外に出ました。
置いたままにしてある荷物が誰かに取られていないか心配になり、電話していても落ち着かず、席に戻るまで私は不安でした。
このような心配やストレスを解決することで、仕事のパフォーマンスも上がるのではないかと思い、「トレネ」を企画しました。
(Makuakeプロジェクトページより引用)
基本機能は、アプリとTRENEが離れたとき(離席中)に強い振動を検知したらアラームを鳴らして警告するというもの。スマートフォンとBluetooth連携することで離席したかどうかを検知し、加速度センサーによって荷物が動かされたかどうかを見守ります。
アプリの初回起動時に必要な設定をすれば、あとはTRENEを置くだけでスタンバイ完了です。スマホを持った持ち主がTRENE本体から一定の距離を離れると見守りが開始され、席に戻ってくると見守り機能は止まります。

難しい設定は必要なく、TRENEを手元に置いてアプリをインストールすれば必要な手順はすべて説明してくれました。
状況に応じて設定の変更も可能
TRENEアプリでは
・アラームを鳴らす基準となる振動のレベル(3段階)
・離席とみなす距離(実際に離れて計測可能)
・アラーム音の大小/有無(なし/大/中/小の4段階)
を設定することができます。
カフェで使ってみると…
実際にカフェで仕事をする際にTRENEを使ってみました。
家で鳴らしたときはかなり音量が大きかったので、盗難に遭うかどうかよりも周りに変な目で見られないか心配になります。幸いアラームが鳴ることはありませんでしたが、万が一盗難に遭ったときはアラームが鳴ってくれるという安心感は思ったより大きく、安心して離席することができました。

「カフェだと店員さんがぶつかったりするのでは…?」とも思いましたが、座席に人がぶつかった程度の振動ではアラームは作動しませんでした。荷物が動かされたときに作動するという動作基準はしっかりしています。
見守り中もLEDを光らせることができるので、それだけで盗難の抑止効果がありそうです。
改善してほしいポイント
実際に使ってみていくつか改善してほしいポイントがありました。かなり小型のデバイスなので機能面で限界があるのだと思いますが、使ってみようと思う方のためにこちらも書き残しておきます。
・バイブレーションがない
音量を小に設定してもやや大きめに感じたので、TRENE本体が振動する機能が備わっていればもっと使いやすいと感じました。LEDの光と振動があれば、音量が小さくてもアラームとしては十分機能するはずです。・スマホへの通知がない
アラームが鳴ったときにスマホ側には通知が来ません。荷物が動かされているという緊急事態なので本人にもアラームを出せるようにした方がいいのではと思いました。・充電ケーブルが付いていない
充電用のケーブルが付属していないのでA-microBタイプの(Androidスマホを充電できる)ケーブルを持っているか確認の上ご購入してください。まとめ
日本は海外に比べ、離席時の盗難が少ないと言われています。「きっと大丈夫だろう」と思うのは簡単ですが、万が一の場合に多大な損失を被るのは自分です。荷物を置いて離席することに不安を感じたことがある方は、保険として備えておくことも検討してみてください。
(橋本ナオキ)