
かつては視聴率が20%や30%を超えることが珍しくなかったテレビ番組。しかし、近年では録画機の発展やインターネット上のTV番組などの登場により、かつてのような高視聴率を記録する機会は減少している。
これはドラマも同じで、例えば「月9」と呼ばれるフジテレビ系の月曜夜9時のドラマは『HERO』や『プライド』『ガリレオ』などで高視聴率を記録しているが、最近では10%を下回ったことが話題になることもある。そんな中で長年人気を博し、今でも他のドラマと比べて高視聴率を残しているのが『相棒』(テレビ朝日系)だ。今回はそんな相棒に関して、その概要や歴代シリーズについて改めて振り返って観たいと思う。
「相棒」とは?
まずは、相棒がどのようなドラマなのか、その概要を紹介する。実は相棒を見たことがないという人は、ぜひ読んでみてほしい。
相棒は単発ドラマからスタート

相棒とは俳優の水谷豊主演で、2000年6月からテレビ朝日系で放送されているドラマシリーズだ。
現在は、1年に1回連続ドラマとして放送されているが、2000年にスタートした時は「土曜ワイド劇場」の中で『相棒・警視庁二人だけの特命係』というタイトルで2000年6月、2001年1月、11月と計3回にわたって単発の2時間ドラマとして放送されていた。
この単発の3作が好評だったことから連続ドラマ化され、2002年9月にドラマシリーズのシーズン1がスタート。以来、2018年現在までにシーズン16まで放送され、テレビドラマだけでなく、映画や正月のスペシャルドラマ、さらにはスピンオフ映画までさまざまなコンテンツが作られている。
相棒のあらすじ

相棒の舞台は、警視庁の中でも陸の孤島と呼ばれている「特命係」という架空の部署。この部署にただ1人所属している刑事・杉下右京(水谷豊)を中心にストーリーは進んでいく。
杉下は、かつては警察庁で出世コースを走るキャリアでエリート刑事だったが、とある事件がきっかけで特命係へと異動になり、出世コースを外れることになる。
特命係は名前こそかっこいいものの、要は閑職で、特殊な命令がない限りは特にすることがない。杉下以外の刑事が配属されることもあるが、閑職ということに加え、警視庁一の変人とも言われる杉下の性格もあり、退職してしまうため杉下1人の部署となっている。
しかし、そんな中で配属される刑事が杉下の相棒となって、杉下の優れた洞察力や推理力をもとにさまざまな難事件を解決していくというのが大まかなあらすじだ。
ドラマは基本的に1話で完結するので、初心者にとっても見やすいと言える。また、ただ事件を推理するのではなく、その背景にある、人間関係や警察という組織、官僚や政治家などさまざまな側面が描写される。さらに、法制度や人工知能、クローンなど社会的な側面もストーリーに取り入れられているのも特徴だ。
杉下の歴代の相棒たち

「相棒」という名前がついているように、ドラマでは杉下とその相棒となる刑事がいる。これまでシーズン1からシーズン16の間に計4人の相棒が杉下とコンビを組んできた。
各相棒に関しては後述するが、以下の通りだ。
・亀山薫(寺脇康文):初代相棒。シーズン1からシーズン7の9話まで務める
・神戸尊(及川光博):2代目相棒。シーズン7最終話からシーズン10最終話まで務める
・甲斐享(成宮寛貴):3代目相棒。シーズン11からシーズン13最終話まで務める
・冠城亘(反町隆史):4代目相棒。シーズン14から最新シリーズまで継続中
設定の上では、この4人の相棒の他にも特命係に配属された刑事はいるが、歴代の相棒としてはこの4人ということになっている。
4人はそれぞれ異なるバックグラウンドをもち、さまざまな理由から特命係に配属され、杉下とコンビを組むことになる。杉下のキャラクターとはまた違った特徴を持つキャラクターであり、ドラマをより魅力的なものにしてくれる存在だ。
主な登場人物

杉下と相棒がストーリーの中心だが、相棒にはその脇を固めるキャラクターがたくさんいる。そこで、主な登場人物をまとめてみた。
主人公
・杉下右京(演:水谷豊):本作の主人公。東京大学法学部を卒業後に警察庁に入庁。入庁後は大きな事件を含め、さまざまな事件の解決に関わる。しかし、作戦参謀として参加した外務省高官宅で発生した人質事件において、強行突入に伴い多数の死者を出してしまった責任を追うことになり、特命係に異動となる(強行突入は杉下の判断ではなく、後述の小野田の判断によるもの)。冷静沈着、頭脳明晰であり、常にスーツを着用していて、「おやおや」などの口癖が特徴。紅茶が好きで、ポットを高く上げて紅茶を淹れるシーンがドラマでも度々登場する。
相棒
・亀山薫(演:寺脇康文):杉下の初代相棒を務め、歴代の相棒の中では在籍期間が最長。大学卒業後、警視庁に入庁し、所轄での勤務ののち、警視庁刑事部捜査第一課に異動。しかし、指名手配中の犯人を捕らえようとした際に犯人に捕まり自分が人質にされるというありえない失態を犯してしまったことがきっかけで特命係に異動してくる。性格は熱血漢で真面目、嘘をつけないというまっすぐな人物。学生時代は野球に取り組んでいて、スポーツ推薦で大学に入るほどの実力もあり、運動神経はいいが、頭はあまりよくない。当初は捜査第一課へ戻ることを目指していたものの、杉下と事件を解決していくうちに良き相棒となる。
・神戸尊(演:及川光博):2代目の相棒。初代相棒の亀山が警視庁から左遷される形で特命係に来たのに対して、神戸は表向きには2階級降格という形で特命係に左遷されているが、実は特命係の必要性を調査するという目的を持っていて、スパイとして送り込まれている。特命係にやってきた当初は杉下から亀山の代わりにはなれない、と言われてしまうが、事件を通して歩みよっていき、信頼関係を築いていく。
・甲斐享(演:成宮寛貴):3代目の相棒。警察庁次長を父親に持つ人物で、大学卒業後に警視庁に入庁。当初は交番勤務だったが、試験を経て刑事として捜査第一課に配属される。その後、香港を旅行していた際に現地で事件に遭遇。そこでたまたま知り合った杉下とともに事件を解決したことがきっかけで、杉下にその力を認められ特命係に引き抜かれることになる。甲斐も当初は杉下の変人ぶりに振り回されていたが、さまざまな事件を通して信頼関係を構築していった。
・冠城亘(演:反町隆史):4代目の相棒。大学卒業後は法務省に入省しているが、現場への興味から警視庁警務部へ出向。出向時に刑務所内で発生した事件で杉下と出会い、共に事件解決に向けた捜査に取り組む。
警視庁刑事部
・内村完爾(演:片桐竜次):警視庁刑事部長。初代相棒の亀山を特命係に左遷させた人物。特命係のことは嫌っているが、その力は認めている。
・中園照生(演:小野了):警視庁刑事部参事官。内村の腰巾着的存在で、常に内村の機嫌をうかがっている一方で、内村に対するうっぷんもたまっている。特命係のことは嫌っているが、杉下を頼ることもある。
警視庁刑事部捜査第一課
・伊丹憲一(演:川原和久):後述する三浦信輔 (演:大谷亮介)、芹沢慶二 (演:山中崇史)とともに捜査第一課に所属する『トリオ・ザ・捜一』のリーダー格を務める。特命係のことはあまりよく思っていないが、その力は認めていて、時には協力して捜査をすることもある。
・三浦信輔(演:大谷亮介):『トリオ・ザ・捜一』の1人で、トリオの中では最年長。特命係のことはあまりよく思っていないが、伊丹ほどではなく、またその実力は認めている。事件で足を負傷した影響で、シーズン12で警視庁を退職。
・芹沢慶二 (演:山中崇史):『トリオ・ザ・捜一』の1人で、トリオの中では最年少。お調子者の性格であり、しばしば失言をすることもある。特命係に対してはほとんど反感はなく、捜査に関する情報を流すこともある。
・陣川公平(演:原田龍二):左遷される形で一時的に特命係に配属されており、特命係第3の男とも言われている。真面目な性格だがトラブルメーカーでもあり、作品の中でもさまざまなトラブルを巻き起こしている。特命係に配属されたあと、欠員がでたことにより、捜査第一課に復帰。その後は異動して捜査第二課に所属している。
警視庁刑事部鑑識課
・米沢守(演:六角精児):杉下のことを敬愛していて、特命係に対して積極的に協力する人物。捜査現場に特命係が現れると米沢が呼んだのではないかと疑われる。異動により警察学校の教官になってからは早く現場に復帰するために、嫌っている人の多い特命係との関わりを避けている。
・益子桑栄(演:田中隆三):伊丹の同期で、伊丹の依頼に対して融通をきかせることもある。米沢が警察学校に異動になってからは特命係に対しては非協力的になるが、なんだかんだで協力することもある。
警視庁組織犯罪対策本部
・角田六郎(演:山西惇):特命係のことを評価し、理解している人物。所属している課内に併設される形で特命係の部屋があるため、ふらっと部屋を訪れ雑談をすることもある(雑談が捜査のヒントになることも)。
警視庁警務部
・大河内春樹(演:神保悟志):警察庁キャリアとして警視庁に出向している人物。特命係の動向に目を光らせているが、特命係との関係は良好。杉下が懲戒処分に合いそうになった時には助けようとしている。
警視庁総務部
・社美彌子(演:仲間由紀恵):冠城が一時的に総務部に配属された際の上司。冠城が総務部から特命係に異動できるように根回しをしている。
警視庁サイバーセキュリティ対策本部
・青木年男(演:浅利陽介):もともとは区役所に勤務していたが、コンピューターに関する高度で専門的な能力を持ち合わせていることから、コネ(噂)によって警視庁に採用される。シーズン16の最終話では特命係に異動している。
警視庁幹部
・小野田公顕(演:岸部一徳):特命係が生まれるきっかけを作った人物で、杉下とは因縁があるものの、お互いを利用し合う関係でもあり、特命係にたいしては協力的な行動をとる場面も見られる。警察内部や政府とのパイプを持っていて、影でさまざまな工作を行っていた。
・甲斐峯秋(演:石坂浩二):3代目相棒である甲斐享の父親。停職になった杉下を復職させたり、総務部に異動になった冠城を特命係に異動させたりとその影響力は大きい。シーズン16では匿名係の指揮統括役として特命係を自身の配下に置くことになっている。
花の里
・宮部たまき(演:益戸育江):杉下の元妻で特命係がよく行く小料理屋「花の里」の初代女将。
・月本幸子(演:鈴木杏樹):花の里の2代目女将。特命係に逮捕され、服役していた過去を持つが、出所後に花の里の女将になった。
以上が主な登場人物だが、シリーズが長いこともあって、実際にはもっと多くの人物がいる。相棒はキャラクターも個性豊かなのでぜひ確認してほしい。
ドラマシリーズ

2002年に単発ドラマから連続ドラマ変わって放送されるようになった相棒も2018年現在でシーズン16まで放送されている。そこで、続いてはこれまでのシリーズの概要と、その中でのトピックを取り上げたいと思う。
シーズン1:2002年10月9日〜12月25日(平均視聴率13.1%)
シーズン2:2003年10月8日〜2004年3月17日(平均視聴率12.7%)
シーズン3:2004年10月13日〜2005年3月23日(平均視聴率13.2%)
シーズン4:2005年10月12日〜2006年3月15日(平均視聴率14.7%)
シーズン5:2006年10月11日〜2007年3月14日(平均視聴率16.1%)
シーズン6:2007年10月24日〜2008年3月19日(平均視聴率15.9%)
シーズン7:2008年10月22日〜2009年3月18日(平均視聴率18.1%)
シーズン8:2009年10月14日〜2010年3月10日(平均視聴率17.7%)
シーズン9:2010年10月20日〜2011年3月9日(平均視聴率20.4%)
シーズン10:2011年10月20日〜2012年3月10日(平均視聴率16.6%)
シーズン11:2012年10月10日〜2013年3月20日(平均視聴率17.3%)
シーズン12:2013年10月16日〜2014年3月19日(平均視聴率17.4%)
シーズン13:2014年10月15日〜2015年3月18日(平均視聴率17.4%)
シーズン14:2015年10月14日〜2016年3月16日(平均視聴率15.3%)
シーズン15:2016年10月12日〜2017年3月22日(平均視聴率15.2%)
シーズン16:2017年10月18日〜2018年3月14日(平均視聴率15.2%)
これを見てもわかるように、ドラマ自体非常に歴史が長い。シーズン1が放送された2002年に生まれた子供はシーズン16の時点で中学校を卒業する年齢になるほどだ。
それでは主なトピックについて紹介していこう。
放送期間
シーズン1こそ、3カ月の放送だが、シーズン2以降は10月から3月にかけての半年間の放送になっている。多くの民放のドラマが3カ月で終了することを考えると相棒の凄さがわかるはずだ。
また、シーズン1がスタートした時から、各シーズンの1話と最終話は拡大版のスペシャル放送になっているほか、2005年のシーズン4の時からは元旦のスペシャル放送が恒例になった。
視聴率
視聴率に関してはシーズン1、2、3こそ他のシーズンと比べてやや低いが、ほぼ15%以上をキープ。シーズン9では20%の大台を超えている。ちなみに、相棒全シリーズの歴代最高視聴率トップ3に関しては、いずれもシーズン9だ。
主要人物の動向
歴代の相棒に始まり、主要人物に変化が起こるのが相棒の特徴だが、主なものをまとめると以下のようになる。
・亀山:シーズン7の9話で警視庁を退職し、海外へ旅立つ。
・神戸:シーズン7の最終話で登場し、シーズン10最終話まで特命係に在籍するがある事件をきっかけに警察庁へ異動することになる。しかし、異動後もたびたび作中には出演している。
・甲斐:シーズン11で登場し、シーズン13の最終話まで特命係に所属。特命係に所属している最中に犯罪者に制裁をくだす『ダークナイト事件』という事件を起こし、逮捕され懲戒免職になった。
・三浦:事件の捜査中の怪我が影響しシーズン12の1話で退職。退職後は日本中をめぐる生活をおくり、シーズン14で杉下との再開によって出演している。
・小野田:警視庁の幹部人事の一掃をすすめていたところ、過去にその影響で懲戒免職にされた元幹部に刺されて殉職(映画版2において)
長きにわたって出演してきた主要キャラクターが退職したり、時には死亡したりということは他のドラマではなかなか起こることではないが、この点も相棒の面白さを引き立てているのかもしれない。
映画版

」
長年続く人気シリーズということもあって、相棒は2008年に映画化され、以降2010年に第2弾、2014年に第3弾、2017年に第4弾が公開されている。
第1弾は、杉下と亀山の初代相棒時代の作品。ストーリーは人気ニュースキャスターが殺害される事件を発端に、犯人が東京ビッグシティマラソンという架空のマラソン大会での犯行を狙っていることを突き止めた2人が阻止に向けて立ち向かうというもの。
第1弾のゲストには本仮屋ユイカや柏原崇などが出演。興行収入は44.4億円を記録している。
続く第2弾は、杉下と神戸の2代目時代の作品。ストーリーは警視庁で起こった篭城事件により、明らかになる過去の事件と黒幕の存在に関する真実を明らかにするために杉下と神戸が警視庁や警察庁と対峙するというものになっている。
ゲストにはストーリーの鍵を握る女性として小西真奈美のほかに、篭城事件の犯人役に小澤征悦などが出演している。興行収入は31.8億円だった。
第3弾は杉下・甲斐時代の作品。ストーリーは杉下と甲斐のもとに、かつて特命係に所属していた神戸が訪れるところから始まる。とある島で起こった事故と生物兵器が製造されているという噂を調べるために杉下と甲斐が島へ向かうのだが、そこでさまざまな事実が明らかになっていくというもの。ゲストには、とある島の民兵のリーダー格を務める役として伊原剛志が、また民兵の紅一点として釈由美子などが出演している。興行収入は21.2億円だった。
第4弾は杉下・冠城時代の作品。ストーリーは7年前に起こったイギリスの日本領事館関係者がほぼ全員殺される事件と、その中で唯一生き残った少女が誘拐される事件に端を発し、この誘拐事件の犯人が東京で無差別大量テロを企てていることを知った杉下と冠城は解決に向けて奔走していくというもの。ゲストには事件に大きく関わる人物として北村一輝などが出演。興行収入は19.2億円だった。
以上が映画版の簡単な概要である。映画版はドラマ版に比べて事件の規模が大きいため、ドラマ版とは違った面白さがあるはずだ。
スピンオフ

」
本編とは別に、杉下やその相棒以外のキャラクターが主役となったスピンオフ作品がある。スピンオフは以下の通りだ。
・鑑識・米沢の事件簿:警視庁刑事部鑑識課の米沢が主人公の映画作品。映画版の相棒第1弾で杉下と亀山が東京ビッグシティマラソンで犯人を追う中、鑑識課の米沢は顔認証システムによってマラソン大会に参加している元妻を見つける。しかし、その元妻は遺体となって発見されたことで、ストーリーが進んでいく。
・相棒シリーズ X DAY:『トリオ・ザ・捜一』の1人である伊丹と警視庁サイバー犯罪対策課専門捜査官の若月彬(演:田中圭)が主人公の映画作品。銀行員の遺体が発見された事件に性格や捜査に対する取り組み方が正反対の2人が対立しながらも捜査を進め、ある真実を突き止めていくというストーリー。
・裏相棒:『トリオ・ザ・捜一』の3人が主人公のショートドラマでコメディ仕立てになっている。裏相棒、裏相棒2、裏相棒3と3シリーズが放送されていて、テレビやインターネット上で放送された。
スピンオフのうち、映画作品に関してはDVD、ブルーレイが販売され、裏相棒に関してはドラマのDVD、ブルーレイの特典として収録されている。
相棒からの派生作品

映画やショートドラマのほかにも、相棒がもとになった生まれた派生作品がある。
それが以下の3つだ。
・小説
・相棒コンサート
・宝塚
小説に関しては、『相棒スピンオフ小説』として文庫版が販売されている。また、先述の映画『鑑識・米沢の事件簿』に関しては小説作品『幻の女房』が原作となっている。
相棒コンサートとは、相棒をオーケストラやバンドによる生演奏と名場面映像によって楽しもう、というコンサートのこと。コンサートには相棒出演者がゲスト出演するので、相棒ファンにとっては作品を改めて楽しむことができるはずだ。
そして、相棒は2009年〜2010年にかけて宝塚歌劇団で公演もされている。ちょうど相棒が亀山から神戸に変わったシーズン8の時期であり、宝塚の公演では杉下や神戸が歌って踊るなど普段とは異なる相棒が演じられた。
相棒の動画が見たくなったら

ここまで読んで、相棒がどのような作品か大まかには理解できたかと思う。ここで興味を持ったという人は作品を見たいと感じているはずだ。
では、これまでの相棒の全作品を見るにはどうすればいいのだろうか。最後に、相棒を見るための手段を紹介する。
相棒を見るためにできる方法としては以下の3つが考えられる。
・DVD、ブルーレイのレンタル
・DVD、ブルーレイの購入
・再放送を待つ
もっともやりやすいのが、DVDやブルーレイのレンタルだろう。相棒のような人気作となればレンタルショップに行けばレンタルすることができる。試しにTSUTAYAのオンラインサイトで確認したところ、相棒の単発ドラマからシーズン1〜15、映画版4作品、スピンオフ映画2作品を確認することができた(2018/08/02時点)。すぐに作品を見たいということであれば、レンタルショップに行くべきだ。
一方で、なんども見たい、時間をかけてじっくり見たいという場合はDVDやブルーレイを購入した方がいいだろう。相棒のテレビシリーズを放送しているテレビ朝日のオンラインショッピングサイトには全作品が揃っている。レンタルに比べて値段は張るが自分のものとしてずっと手元に残しておくことで見返すことができ、その度に新しい発見があるかもしれない。
また、最新作のシーズン16のDVDは2018年の10月に発売予定なので、レンタル開始まで待てないという人は購入の検討をおすすめする。
作品には興味があっても、できればお金をかけずに見たいという人も中にはいるだろう。そういった場合は再放送が狙い目である。相棒に関しては過去の作品がテレビ朝日系列で夕方に再放送されることがある。いつ再放送されるかは各地域のテレビ局によるため一概には言えないが、気を長くして待っていれば再放送が始まる可能性はゼロではない。
まとめ
今回はドラマ『相棒』について概要から歴代の相棒たち、そして歴代のシリーズについて紹介してきた。15年以上にわたって毎年新作を放送していながらその平均視聴率は高く、映画をはじめとしてスピンオフやコンサート、宝塚など幅広い分野で多くの人に楽しまれている作品だ。
例年通りであるならば、2018年も秋から新シリーズがスタートすることが予想される。シーズン16の最後で特命係が3人体制となったが、その後の展開はどうなるのか、そして次のシリーズでは誰が相棒になるのか、などその興味は尽きない。この記事を読んで相棒に興味を持った人はぜひ作品を確認してみてはいかがだろうか。