
10月6日~10月8日の3連休中、みずほ銀行のオンラインサービスが休止した影響で、「Mizuho Suica」(iOSアプリ「みずほWallet」内で発行)へのチャージができず、残高不足で改札から出られない人のツイートが話題になった。結果的にはApple Payでクレジットカードからチャージして解決したという。
Mizuho Suicaを使っている人だけでなく、モバイルSuicaのオートチャージ機能を使っている人も突如残高不足に見舞われたら、かなり焦るだろう。みずほオンラインサービスの臨時休止は2018年12月15日0時~2018年12月17日8時のほか、今後も数回予定されているので、できる対策を考えておきたい。
オートチャージできない時はどうするか
オートチャージできないのは、どんな場面だろうか。まず、チャージ限度額を超えてしまったケースが考えられる。オートチャージは1日の合計額上限が2万円だ。
また、SuicaもしくはPASMOエリアから外れてもオートチャージはされない。出張時に大阪などで、オートチャージされるだろうと思い込んで利用していると、慌てることにもなるだろう。
そういう時はどうするとよいだろうか。
iOSであればApple Payに登録している別のクレジットカードからチャージできる。AndroidスマホでモバイルSuicaアプリを使用している場合も同様なので、ある程度の回避は可能だ。
もし、そういった手段が残されていないのであれば、現金をチャージして利用する、もしくは窓口で差額を支払うしかない。現金を持っていないと、大変なことになりそうだ。
ポイントが貯まりやすいお得なチャージ方法は?
Suicaのチャージについてここからは、日ごろお得に使う方法も考えてみたい。
Suicaのチャージについて調べると、「ポイント2重どり」「3重どり」などという記事をよく見かけるが、究極にお得なチャージ法を知るというのは難しい。
簡単にできる方法は、ポイント還元率の高いクレジットカードでチャージし、そのクレジットカードのポイントを得ること。これが一番シンプルだ。
よく引き合いに出されるのは、VIEW SuicaカードとビックカメラSuicaカード。モバイルSuicaであれば、Kyash+還元率の高いカードという組み合わせもアリだ。
VIEW Suicaカードは通常の利用では0.5%の還元だが、定期券の購入やチャージで利用すると、1.5%還元となる。年間の利用合計額によりボーナスポイントがもらえ、利用の仕方次第ではさらにポイントがアップされる可能性もある。毎年年会費は477円(税抜)。
ビックカメラSuicaカードは、チャージでの還元率は1.5%、ビックカメラなどの決済に使って10%還元という還元率。初年度年会費無料、2年目以降も条件クリアで年会費が無料になるなど、お得度が高い。
Kyash+還元率の高いカードというやり方は、プリペイドカードの「Kyash」へのチャージもとにクレジットカードなどを設定し、Kyashから2%のポイント還元に加え、カードのポイント還元を得るというもの。
ちなみに私はクレジットカードを利用しないので、Kyashを使っている。楽天銀行デビットカードの1%、Kyashの2%の合計3%が、Suicaチャージで得られる還元率だ。
これに合わせJRE POINTにも登録すると、さらにポイントが1~2%上乗せされる。これは、以前のSuicaポイントを引き継いでいるポイントシステムだ。
お得を追えばキリがない
ポイント還元などのお得を追い求めると、いろいろな工夫があったり、理解しがたい記述も見かけたりするが、家計管理と同じで無理をすると続かない。単純に登録するだけとか、いつもと変わりない使い方で高還元率を得られる方法がよいのだと思う。
それにしても、今回は予告されていたとはいえチャージできなくなるのは問題だ。いつ利用できなくなっても困らないよう、やはり完全キャッシュレス化せず、少額の現金の持ち歩きは必要なのではないだろうか。
(横山光昭)