ダウンタウンを圧倒! 安室奈美恵のゲームの腕前とは?
画像出典:Amazon.co.jp「Hero

引退フィーバーで圧倒的なカリスマ性をあらためて知らしめた安室奈美恵。
この1年、彼女の魅力については語り尽くされた感もあるが、ここであえてあまり触れられることがない一面にスポットを当ててみたい。

それはテレビゲームとの関わり。
ファッションリーダーであり、若者たちのアイコンであった安室。そのゲームの腕前とは?


浜ちゃんと『太鼓の達人』で対決!


2001年10月15日放送のフジテレビ系『HEY!HEY!HEY!MUSIC CHAMP』で行われた、安室奈美恵とダウンタウンのテレビゲーム対決を覚えているだろうか。
浜田雅功、松本人志それぞれとガチンコ対決。まずは、浜田と『太鼓の達人』で対決している。
太鼓の達人は、音楽に合わせてタイミングよく太鼓をたたくリズムゲーム。今もゲームセンターで現役稼働中であり、家庭用ゲームにも数多く移植されている大人気シリーズだ。

最新のヒット曲が楽しめるのもこのゲームの特徴で、浜田も参加していた吉本所属の芸人ユニット「Re:Japan」の『明日があるさ』が対決楽曲に選ばれている。
安室は、勝負前には「自信ないです」と控えめ。しかも、このゲーム自体も初めてとのことだったが、終始笑顔を絶やさずに楽しそうにプレイ。
抜群のリズム感でそつなく得点を重ね、浜田に5万点以上の差を付けて勝利を収めたのだった。


無類のテトリス好き! 松ちゃんと『テトリス』対決


続いて、松本人志と『テトリス』で対決。
松本のゲーム好き、中でもテトリス好きは有名であり、96年にはフジテレビ系『ダウンタウンのごっつえぇ感じ』で、テトリス好き芸能人たちによる対決企画を2週にわたって行ったこともあるほど。
もっとも、その意気込みに反して、腕前は人並みレベルだったのだが……。


今回は松本の本来の力が発揮されるのかも見どころだった。
しかし、「テトリス(4段消し)」狙いの松本はミスを連発。確実にブロックを消して行く安室との差は徐々に広がって行き、こちらも安室が勝利を収めている。
この手の対決ものでおなじみ(?)松本泣きの1回が入るが、またしても安室が勝利。
ミスに動じず黙々と挽回する安室と、ミスに動揺し明らかにプレイに迷いが見える松本。
ゲームの腕前はもちろん、器の大きさの違いも一目瞭然だったのが面白い。



楽しそうに遊ぶ安室の姿は今となっては激レアかも!?


『太鼓の達人』『テトリス』ともに普段ゲームをやらない層にも受けがいい、シンプルにしてハマる内容。
大はしゃぎでプレイする安室の姿に、ゲームの楽しさをあらためて実感した方は多かったのではないか。
この対決を見て、久しぶりにゲームセンターに足を運んだ方や、押入れに眠っていたゲームを引っ張り出した方も多かったに違いない。

当時の安室は小室哲哉プロデュースを離れた時期。SAMとの離婚を経て、ヒップホップMCのZEEBRAなどとのユニット「SUITE CHIC」に参加するのは翌年のことだ。
本格的にヒップホップとR&Bに特化し、アーティストとしてのカリスマ性に磨きにかかる直前。以降、素の姿を見せる機会がグンと減るだけに、お宝エピソードなのは間違いない。

ちなみに、『HEY!HEY!HEY!』の最多出演ゲストは通算56回を数える安室である。


人気絶頂時なのに安室のダンスゲームはまさかの大コケ!?


ダウンタウンを圧倒! 安室奈美恵のゲームの腕前とは?
画像出典:Amazon.co.jp「安室奈美恵 デジタルダンスミックス

安室自身をフィーチャーしたゲームもあった。
それが、1997年1月10日にセガから発売されたセガサターン用ソフト『デジタルダンスミックスVol.1 安室奈美恵』だ。

当時の代表曲『You're My Sunshine』と『Chase the Chance』の2曲を収録しており、安室のダンスが最先端のポリゴン技術で完全再現されているのが売りになっていた。
といっても、直前にリリースされ大ヒットしていたプレイステーションの『パラッパラッパー』のようなリズムアクションゲームではなく、あくまでダンスを観賞するのが目的。
プレイヤーはカメラアングルを自由に変えられるため、色んな角度から安室のダンスを楽しむことができ、衣装や背景も選択できるにはできるのだが、それがすべてといった印象。


4種類のミニゲームも付いているが、ほんのオマケ程度のレベルで安室の個性を生かしていたとは言い難い内容だった。
CDアルバムよりも若干安い定価2,800円。しかもコンビニ専用販売と、色々と画期的だったのだが評価もセールスも振るわず。結局、Vol.2以降は幻となっている。

このゲームについて、安室自身が感想を語った記事を見た記憶はない。
もらい事故的な感じではあるが、輝かしい安室の歴史の中でも珍しい大コケかも……!?
一体どんな思いだったのか知りたいところである。

(バーグマン田形)