高円寺ことコオ先生の尿がとまった第2話。1話に続いて下ネタがすぎる。

僕とシッポと神楽坂 2 (オフィスユーコミックス)
原作2巻
葉くんの入浴シーン
1話は寝起きだったが、2話は入浴シーンからスタート。
これが「水戸黄門」ならば由美かおる、「ドラえもん」ではしずかちゃんの枠だ。時代の変化か、相葉くんの入浴シーンをみることができた。
湯船に浸かってウトウトしていたコオ先生が、覗かれている気配を感じて「誰だ!」と窓の隙間に向かってお湯をかけたところで駆けつけたのは、例の三人。
母・貴子(かとうかずこ)と芸者のすず芽(趣里)、まめ福(渚・尼神インター)だ。
三人ともコオ先生を心配しつつも、もう半分はお尻のあたりに釘付け。まめ福なんてほぼコオ先生の下半身をジロジロと眺めていた。
おまけに、朝食でも食卓には立派なバナナが3本。二言三言しゃべってはウインナーをポリッとかじる。意味深なシーンだった。
心配しつつも会話が大幅に脱線。
前回の寝起き動画といい、一体この三人は何を企んでいるのか。
そして、相葉くんの…いや、コオ先生の下半身に異変がおきたのは症例発表会終わり。
症例発表会では、ルナタウン動物病院の田代先生(村上淳)に続いて登壇したコオ先生。二人並んでトイレで用を足しているときだった。
田代先生「なかなかのモノだな」
コオ先生「えへ(照)」
モノとは症例発表のことだった。
続いて、敏腕動物看護師の加瀬トキワ(広末涼子)を話題にしたところで……
田代「ところでトキワさんお元気かな」
コオ「え?……」(尿が止まる)
田代「トキワさんのこと……」
コオ「……」(尿が止まる)
最後なんて、
田代「トキワ」
コオ「……」(尿が止まる)
なに、このやりとり。そしてなぜ止まる。(第1話同様、下ネタがすぎる)
コオ先生、トキワを意識しているのか。
田代先生からトキワの過去のことを聞いた。学生時代はみんなの憧れの人だったこと、トキワの夫は獣医師。研修で行った南米で飛行機が消息不明だという。
2話の最後に、母の肩を揉みながら「父さんと一緒に暮らせなくて寂しくなかった?」と聞いたコオ先生。トキワのことが気になりはじめたのか、単純に同僚として夫と離れて子育てする母親の気持ちを知りたかっただけなのか。でも、コオ先生、恋愛に関しては疎そう。
後半はコオ先生の診療
前半とは打って変わって、後半は動物と飼い主さん、コオ先生の切なくてちょっといい話だった。
骨肉腫を患っている大型犬・ジュリの治療をめぐって、突然セカンドオピニオンをすることになったコオ先生。
幼い頃からジュリと過ごしてきた大沢香子(喜多乃愛)にとっては、断脚手術を決断するのは勇気が要っただろう。コオ先生が発表会で報告した動物と飼い主の心のケアだったが、コオ先生の獣医師としてのあり方がみえてきた。
「香子ちゃんのお母さんがジュリちゃんの脚を守るために治療をしてきたことはよくわかります。でも骨肉腫の痛みは、今までの治療では和らげられません。ジュリちゃんが脚の痛みに耐えるのはもう限界です。ジュリちゃんはずっと辛い治療に耐えてきました。でもいま、とても苦しいんです」
まずは、ジュリの気持ちを代弁するかのように現状をていねいに伝えた。
「がんばって、がんばって、エラかったね」ジュリを撫でながらいたわるのがコオ先生らしい。
そして香子に、「ジュリちゃんのために何ができるか、一緒に考えていきませんか」。
飼い主ははじめにこの言葉が聞きたかったのかも。
「ドクターX〜外科医・大門未知子〜」の大門先生が「私、失敗しないので」と言うところを、コオ先生は「あなたの気持ちは受け取りました」。
他院での治療も、飼い主の気持ちも、頑張ったジュリも、全て肯定したコオ先生。
はじめはセカンドオピニオンだったはずが、最後は主治医になっていた。
2話では、獣医学部の学生 堀川広樹(小瀧望/ジャニーズWEST)が登場。空気が全く読めない前のめりな感じでややこしくなりそうな上に、予告では徳丸先生(イッセー尾形)も様子を見に帰ってくる。3話からはさらに濃い物語になりそう。
金曜ナイトドラマ「僕とシッポと神楽坂」第3話は今夜23時15分から放送。
(柚月裕実)