

名刺って必要になった時に限って出てきませんよね

(整理してないからだろ)
皆さんは名刺はどうやって管理してますか?
ここ最近は「名刺は要らない」という考え方も登場していますが、やはりビジネスの現場では名刺交換から始まることが一般的です。名刺交換で厄介なのが、管理の手間ですよね。
しかし自社がそういったサービスを導入していなければ利用は難しいため、今回は
・スマートフォンでできて
・無料・もしくは安価で
・個人利用可能な
名刺管理アプリを3つ厳選しました。
スマートフォンで名刺管理するメリット
まずはサービスの紹介の前に、スマートフォンで名刺管理をするメリットをご紹介します。
最大のメリットはズバリ、「名刺交換したその場で名刺を撮影するだけでデータが蓄積される」という手軽さです。枚数がたまってからスキャンすると手間もお金も掛かります。さらにデータを蓄積すれば名前順に並べる・社名で検索するといった任意のデータへのアクセスも容易に行えるようになります。
近年はOCRという技術が進歩し、お持ちのスマートフォンでもかなりの精度で扱えるようになっています。OCRは手書き文字や印刷された文字をカメラで読み取り、デジタルの文字コードに変換する技術のことです。
たとえば「おはようございます」と印刷された紙を普通のカメラで撮影しても、それはただの画像データです。しかしOCR機能のついたアプリケーションで撮影すると「おはようございます」の部分が文字データとなり選択してコピー&ペーストできるというイメージです。
名刺交換後の繋がりを保つ最大手「Eight」

「名刺でつながる、ビジネスのためのSNS」というコピーでお馴染みのサービスです。すでに利用者が200万人を越え、名刺管理アプリの最大手となっています。
3年以上前(2015年)からSNS機能を追加し、ビジネスSNSとしての存在感を強めています。Eightで気になった特徴は撮影した写真をオペレーターが手入力しデータ化しているため、正確性が高いこと(2018年3月にOCRによる「クイックスキャン」機能も発表)。
そして簡易メッセージの送付機能により「名刺データを元にメールアドレスを確認してメールを送付」という手間を省けることです。
シンプルで完全無料、管理に特化した「myBridge」

メッセージアプリLINEが運営する名刺管理アプリが「myBridge」です。
2018年5月にリリースされたためかなり新しいサービスですね。
myBridgeの特徴としては、着信時に名刺情報を表示する・Excelファイルでエクスポートできるなどの機能はあるものの基本的にシンプルな名刺管理機能のみに抑えているということです。完全無料である上に登録数の制限はなく、名刺管理だけをしたい人には最もオススメできるサービスです。
特筆すべきはなんと名刺スキャンが枚数無制限で完全無料という驚きのサービスがあることです。こちらは常設されているサービスではないものの、リリース時に好評だったためか記事執筆時(2018年12月)も継続中です。ご利用はお早めに!
名刺以外のデータも一緒に扱える「Evernote」
言わずと知れた文書作成アプリのEvernoteも名刺管理に向いています。名刺だけでなく文書・写真・記事など様々なデータを一括管理できるのが特徴ですが、実は有料版のEvernoteプレミアムを使えば専用のカメラを使った名刺スキャン機能が利用できます。
Evernoteは名刺だけでなくメモをはじめとしたあらゆるデータを集約できるため、たとえば交換した名刺データと、商談内容のメモや音声データ・資料などを一緒に取り扱うことができるのが強みです。
調査した結果、EightとmyBridgeは手入力によるデータ化を取り入れているのに対してEvernoteは完全にOCR機能のみのため、やや文字のデータ化の精度が低いという意見も散見されました。
まとめ
・SNSやメッセージ機能があり、利用者が多い「Eight」
・シンプルで完全無料の「myBridge」
・名刺以外のデータを扱える「Evernote」
と3つのスマートフォンで名刺を管理できる管理アプリを紹介してきました。
(ちなみに、スマートフォンから撮影できるという意味で紹介していましたがいずれのサービスもPCからデータにアクセスできます。)
個人的には、名刺管理だけをしたいなら「myBridge」を選択するのが無難かと思いました。
それぞれ特徴があるので、自分の使い方に合ったツールを選んでみてください。

(橋本ナオキ)
過去の連載はこちら。