第20週「できたぞ!福子!」 第113回 2月14日(木)放送より
脚本:福田 靖 
演出:渡邊良雄
音楽:川井憲次
キャスト:安藤サクラ、長谷川博己、内田有紀、松下奈緒、要潤、大谷亮平、
     桐谷健太、片岡愛之助、橋本マナミ、松井玲奈、呉城久美、松坂慶子、橋爪功、瀬戸康史ほか
語り:芦田愛菜
主題歌:DREAMS COME TRUE「あなたとトゥラッタッタ♪」
制作統括:真鍋 斎
「まんぷく」113話。忠彦さん「まんぷくラーメン」袋をデザイン
イラストと文/木俣冬

113話のあらすじ


真一(大谷亮平)と世良(桐谷健太)は、「まんぷくラーメン」を売りたいと申し出る。

食の革命だよ


「まんぷくラーメンは食の革命だよ すぐに量産態勢に入るべきだ」
と、珍しく鼻息の荒い真一さん。
信用組合を辞める。会社をつくって売るべき。
と強く勧め、萬平(長谷川博己)と福子(安藤サクラ)は
うろたえ気味。
「責任ある立場なんだから、明日すぐ辞めるわけにはいかないでしょう」と萬平が珍しく常識的なことを言い、
「引き継ぎいろいろ大変かもしれないけど」と真一が思い直していると、
世良が「僕が売ったる」と飛び込んできます。

世良「食の革命や」
真一「それはもう僕がいうた」
世良「会社をつくってすぐに量産態勢に入るべきや」
真一「それもいうた」

20週に入り急に、同じことの繰り返しを自らネタにして、それすらも繰り返していく即席ラーメン師匠。
「わろてんか」のダイジェスト師匠が、最終回で人生のダイジェストを演劇で見せたように、脚本家のみなさんは、朝ドラ作家に選ばれるだけあって、強い。ちゃんと自作をつねに客観視し、よりよくしようとしているのだと思います。

世良と福子の子どものけんかみたいなやりとりもまあまあ楽しく見ることができました。
吉本新喜劇の女優さんたちの発声ぽいですね。安藤さんは。

うお〜〜


量産しようと考えたとき、萬平は、忠彦(要潤)にパッケージデザインを頼みます。
しばし悩んだ忠彦でしたが、タカ(岸井ゆきの)が男児を出産し、閃きます。
「これぞまさに新しい生命の誕生、まんぷくラーメンの誕生や」
「うお〜〜〜〜」と病院を飛び出して、人生の荒波をカラフルで親しみのある表現にしたデザインを編み出しました。「調理味付け不要」と注意書きもつけて。
「まんぷく食品」という会社名までついて、真一、世良、忠彦と、みんなでまんぷくラーメンを売っていこうと意気盛ん。
信用金庫にお金も借りられそうです。
今日は、とっても前向きな朝でした。

それにしても、忠彦さん、おじいちゃんになったけど、髪の毛黒々。鈴さんもひいおばあちゃんだけど真っ黒。こういう状況を「漫画みたい」と言いたいところですが、「サザエさん」の波平、フネは50代設定だけど、老けキャラだし、「ちびまるこちゃん」だとおじいちゃんおばあちゃんは70代で、それ相応の老けっぷりで、漫画のほうが老けを描こうとしているのでした。
まあそんなこともすでにどうでもいい域へ、「まんぷく」は超越しちゃっている感じです。
(イラストと文/木俣冬)

連続テレビ小説「まんぷく」
◯NHK総合 月~土 朝8時~、再放送 午後0時45分~
◯BSプレミアム 月~土 あさ7時30分~ 再放送 午後11時30分~
◯1週間まとめ放送 土曜9時30分~

朝夕、本放送も再放送も オールBK制作朝ドラ


「べっぴんさん」 BS プレミアムで月〜土、朝7時15分から再放送中。
エキレビ!べっぴんさんレビュー

「あさが来た」 月〜金 総合夕方4時20分〜2話ずつ再放送
エキレビ!あさが来たレビュー
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