第21週「作戦を考えてください」 第117回 2月19日(火)放送より
脚本:福田 靖 
演出:渡邊良雄
音楽:川井憲次
キャスト:安藤サクラ、長谷川博己、内田有紀、松下奈緒、要潤、大谷亮平、
     桐谷健太、片岡愛之助、橋本マナミ、松井玲奈、呉城久美、松坂慶子、橋爪功、瀬戸康史ほか
語り:芦田愛菜
主題歌:DREAMS COME TRUE「あなたとトゥラッタッタ♪」
制作統括:真鍋 斎
「まんぷく」117話。もっと売りたいまんぷくラーメン「これや!」
イラストと文/木俣冬

117話のあらすじ


「まんぷくラーメン」の売上が芳しくなく、福子(安藤サクラ)はどうしたら売れるか、アイデアを巡らす。

福子が活躍しはじめた。


3分間、ラーメンができるまで、お客様に営業トークをすることがいかに大変か、「おはよう日本 関東版」の高瀬耕造アナが語っていました。
福子と鈴(松坂慶子)はがんばったんですね。

でも残念ながら、売れず、どうやって売るべきか、頭を悩ませる福子たち。
萬平はこの発明は失敗だったんじゃないかと自信喪失しはじめ、忠彦(要潤)も自分のデザインに魅力がないのではないかと同じく自信喪失。
萬平と忠彦は、クリエイタータイプで似ているところがあると前々から思っていましたが、弱気になると、とことん落ちていくところが似ています。

こんなとき、福子のようにむやみに前向きな人がそばにいると助かるのかもしれません。
福子もときどき、心震わせていますが、周囲の人には見せずに、明るく振る舞い続けます。萬平や忠彦に不足しているのはそこで、心のままに自信満々になったり落ち込んだりしてしまいます。
そこが芸術家たるところで、芸術家でない福子は、心を強く持って彼らを支えます。
いよいよ福子の活躍のときが来た?
「栄養満点」をアピールしようと、然るべき団体(国立研究所)から栄養があるというお墨付きをもらい、だいぶ売れるようになりました。
が、まだまだ。

パーラー白薔薇では、新メニューにまんぷくラーメンを導入、人気、メニューとなっていました。
でも、そんな狭い範囲のヒットでは、商売になりません。

そんなとき福子は、香田家でテレビを見ていて(たぶん、「いだてん」に出てる志ん生の落語)、CMに目を止め、「これや!」と閃きます。

登場人物の存在意義


と、ここまで、なんや、あらすじ紹介みたいになっておりますが、117話の注目点は、「世良さんの存在意義が見当たらない」という萬平のセリフです。
営業は世良(桐谷健太)の仕事。売らせてくれと積極的だったにもかかわらず、冴えた販売アイデアがないので、萬平がずばり指摘しました。
この間まで、福子が主人公としての存在意義を問われることが多かった気がしますが、今回、彼女はそれをクリアしました。以前の世良は、物語を掻き回す役としての存在意義がありましたが、立花ファミリーと深く関わってしまったため、存在意義を失ってしまったのです。
登場人物は、作家になんとかしてもらわないと、自分じゃどうにもならないですから、我らの即席ラーメン師匠にがんばってもらうしかありません。

存在意義といえば、咲の幽霊(内田有紀)です。
ドラマの初期に亡くなりながらもセミレギュラー化。幽霊というよりも鈴や福子の潜在意識の現れとして役に立っています。
116話で、彼女の写真がカメラで抜かれていました(8時10分頃)。出てくる前にはたいてい、彼女の写真をなにげに映しています。
案の定、117話で出てきた咲。
ラーメンについておいしいといい助言をしながら、真一(大谷亮平)の再婚については言及しません。どう思っているのか、気になりますね。
(イラストと文/木俣冬)

連続テレビ小説「まんぷく」
◯NHK総合 月~土 朝8時~、再放送 午後0時45分~
◯BSプレミアム 月~土 あさ7時30分~ 再放送 午後11時30分~
◯1週間まとめ放送 土曜9時30分~

朝夕、本放送も再放送も オールBK制作朝ドラ


「べっぴんさん」 BS プレミアムで月〜土、朝7時15分から再放送中。
エキレビ!べっぴんさんレビュー

「あさが来た」 月〜金 総合夕方4時20分〜2話ずつ再放送
エキレビ!あさが来たレビュー
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