第22週「きれいごとは通りませんか」 第123回 2月26日(火)放送より
脚本:福田 靖 
演出:安達もじり 中泉慧
音楽:川井憲次
キャスト:安藤サクラ、長谷川博己、内田有紀、松下奈緒、要潤、大谷亮平、
     桐谷健太、片岡愛之助、橋本マナミ、松井玲奈、呉城久美、松坂慶子、橋爪功、瀬戸康史ほか
語り:芦田愛菜
主題歌:DREAMS COME TRUE「あなたとトゥラッタッタ♪」
制作統括:真鍋 斎
「まんぷく」123話。萬平、まんぷくラーメンの特許をとる
イラストと文/木俣冬

123話のあらすじ


類似商品への防衛策として、「まんぷくラーメン」の「油熱乾燥式即席ラーメン製造法」に関して特許の申請をした萬平(長谷川博己)だったが、テイコー食品が特許出願していていることがわかり、苛立ちをさらに募らせる。

エイエイオー!


「油熱乾燥式即席ラーメン製造法」という名前がついていたのか、さすが萬平さん。
でも、萬平さんが、いつになくカッカと戦闘的なことを心配する福子(安藤サクラ)に、「男の人は戦が好きなのよ」と鈴(松坂慶子)。お父さんも同じだったと。


福子は、パーラー白薔薇で、萬平はああなったら駄目なので、代わりに闘ってほしいと世良(桐谷健太)頼むが、すっかり引き気味。福神漬を食べて話を逸らします。
ごまかすのがうまい世良すら、猿渡(田中哲司)の誤魔化しには勝てません。「面倒くさい」と本音が出ます。
基本、世良はずるく、潮目見るタイプ、猿渡側についてもおかしくないキャラですが、さすがにここまでチーム萬平に加わってしまうと、裏切りはしないようです。でも、無理は決してしません。

とにかく相手がウワテ。その、猿渡の凄みに飲み込まれ、勝ち目が見いだせない萬平、世良、真一(大谷亮平)を3人がうまいこと演じています。とりわけ、122話の、真似って言った、言ってない、というやりとりは、4人の息が合っていて、すばらしい連携プレーでした。
田中さんは、舞台で主役もたくさんやっているだけあって、司令塔のような役割で、その場の流れをうまく作っています。これまでの「まんぷく」に欠けていたのは、この指揮者的な人がいないということだなあと感じました。長谷川さんも安藤さんも主役の器ではありますが、そういうタイプではないのです。
ただ、ひとりひとりが自分の個性を自由に出すことも悪くはありません。それがこのドラマの良さだとは思います。
そこへ、たまに田中さんみたいな人が入ってくると、流れが変わって良いですね。

戦争ということで、あっちもこっちも戦争。
吉乃(深川麻衣)をめぐって、岡(中尾明慶)と森本(毎熊克也)の争い。アオハルか……
そして、まんぷくラーメン生産工場では、社員が一丸となって「エイエイオー」と拳を振り上げる。
萬平さんまで一緒に「エイエイオー」。

子どもたちは、お父さんが「クソクソ」言ってるのを耳にして心配し、子どもに乱暴な言葉を聞かせてはなるまいと、鈴と福子がごまかします。ヤモリの鳴き声だとか……。ほのぼのしています。
当初から「クソクソ」と盛んに言っていたけれど、残り一ヶ月と少しとなったら、この言葉はよくないですよーと収拾をつけようとしているようです。

結局、特許は、萬平側におりて、猿渡は「くっそー」と反撃を誓います。

まだまだ戦いは続く……のでしょうか。

男ふたりで風呂


仕事に夢中の神部(瀬戸康史)に、タカ(岸井ゆきの)がメソメソし、ついに忠彦(要潤)が立ち上がります。
男同士、裸で話し合い。風呂で。「まんぷく」初期の名物(?)だった「男の入浴シーン」久々。
これは、入浴剤のCMを見ているような……。
(イラストと文/木俣冬)

連続テレビ小説「まんぷく」
◯NHK総合 月~土 朝8時~、再放送 午後0時45分~
◯BSプレミアム 月~土 あさ7時30分~ 再放送 午後11時30分~
◯1週間まとめ放送 土曜9時30分~

朝夕、本放送も再放送も オールBK制作朝ドラ


「べっぴんさん」 BS プレミアムで月〜土、朝7時15分から再放送中。
エキレビ!べっぴんさんレビュー

「あさが来た」 月〜金 総合夕方4時20分〜2話ずつ再放送
エキレビ!あさが来たレビュー
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