1999年2月から2003年1月まで、4シリーズ全201話がテレビ放送。OVA(全13話)や2本の劇場版なども制作された大ヒット作の20周年を彩る様々な展開の新情報が発表されるということで、会場には事前抽選で選ばれた幸運なファンたちが大勢集まった。

(C)東映・東映アニメーション
シリーズ第一作のオープニング主題歌『おジャ魔女カーニバル!!』を歌いながらステージに登場したのは、5人のおジャ魔女のキャスト、千葉千恵巳(春風どれみ役)、秋谷智子(藤原はづき役)、松岡由貴(妹尾あいこ役)、宍戸留美(瀬川おんぷ役)、宮原永海(飛鳥ももこ役)。予想以上にテンション高い幕開けで、約35分間のステージが始まった。

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『おジャ魔女どれみ』シリーズの産みの親の一人、関弘美プロデューサー(東映アニメーション)の司会により、短編フラッシュアニメ『おジャ魔女どれみ お笑い劇場』の配信決定や、20周年記念イベント開催などの新情報を次々と紹介。
成長して思春期を迎えた「おジャ魔女」たちを描いたライトノベルシリーズ約3年半ぶりの新刊『おジャ魔女どれみ 20’S』の発売(2019年夏頃発売予定)が発表された時は、特に大きな歓声が上がった。

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しかし、この日最大のニュースは『おジャ魔女どれみ』のオリジナルスタッフらによる映画『魔女見習いをさがして』が、2020年の公開を目指して制作中という新情報。
監督の佐藤順一、脚本の栗山緑、キャラクターデザイン・総作画監督の馬越嘉彦は、約20年前に関プロデューサーとともに『おジャ魔女どれみ』を生みだして以降も、アニメ界の第一線で名作を生み出し続けてきた超一流のクリエイター。さらに、鎌谷悠が共同監督、中村章子が作画監督を務めることも発表された。

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スタッフ情報とともに公開されたのは、1枚のティザービジュアルと、約2分の超特報映像。ティザービジュアルには、満月の前をホウキに乗って飛ぶ9人の魔女見習いがシルエットで描かれており、情報発表直後から、ファンの間で「どれみ、はづき、あいこ、おんぷ、ももこ以外の4人は誰なんだ?」と話題を集めている。
どれみたちをママと慕うハナと、どれみの妹ぽっぷという予想も多いが、それでも人数は足りない……。
トークの中で関プロデューサーが明かしたのは、登壇した5人のキャストが演じるおジャ魔女は「間違いなく登場する」こと。そして、本作のメインターゲットについてだった。
関「(テレビアニメの)『おジャ魔女どれみ』は、3歳から8歳くらいまでの女の子をターゲットにして作って参りました。それから20年経ちましたので、昔、観ていた人たちの年齢が、たぶん(第1期の)無印だったら上は26、27歳。(第4期の)『おジャ魔女どれみドッカ〜ン!』を観ていた人だったら、今、18、19歳くらいではないかなと思います。そういった昔のファンの人たち、大人になった皆さまたちと一緒に、もう一度、『どれみ』の世界を作れたらいいなと思って考えました」
さらに、キャスト陣からの物語に関する質問を受け流しつつ、「いろいろなお話のパターンをいくつも考えて。『どういうお話にしようか』と考えるだけで、約1年間経ちました」と、『おジャ魔女』の新作に対するスタッフ陣の思いの強さも語った。
公開予定は2020年ということで、最短でも約9か月後。
どれみファン、そして、自分自身の待ち遠しい気持ちを少しでも緩和するため、今後も「大人になったあなたに贈る もうひとつの魔法の物語」(特報映像より)の情報を追いかけていきたい。
(丸本大輔)
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