脚本:福田 靖
演出:渡邊良雄
音楽:川井憲次
キャスト:安藤サクラ、長谷川博己、内田有紀、松下奈緒、要潤、大谷亮平、
桐谷健太、片岡愛之助、橋本マナミ、松井玲奈、呉城久美、松坂慶子、橋爪功、瀬戸康史ほか
語り:芦田愛菜
主題歌:DREAMS COME TRUE「あなたとトゥラッタッタ♪」
制作統括:真鍋 斎

連続テレビ小説「まんぷく」オリジナル・サウンドトラック2 バップ
150話のあらすじ
福子(安藤サクラ)がまんぷくヌードルを歩行者天国で売ることを考えつき、全社一丸となって取り組むことにする。
観音様になった鈴
「おはよう日本 関東版」で酒匂飛翔アナが「まんぷくもあと2回」と発言。すっかり高瀬アナに教育された感じでした。はじめのうちは高瀬アナがひとりで朝ドラ送りをやっていたところ、じょじょに和久田麻由子アナが反応しはじめ、その怪訝な感じが逆に面白さとなり、そして、最近は酒匂アナにも広がって……と、司会者一丸となる「あさイチ」状態になってきています。
鈴の生前葬の夜、「夢で咲ねえちゃんに会えたことでしょう」とナレーション(芦田愛菜)。
いままで、ずっと出て来た咲がナレーションの予測で済まされてしまいました。
ともあれ、すっきりした鈴。悟りを開いて「これから私は観音様になります」「ふふふ」
鈴さんは、いつまでもきれいでかわいく、誰にへんなことを言っても憎まれない、お年寄りの鏡であります。
生前葬は、鈴だけでなく、家族の心も和らげます。
みんなが優しい気持ちになって、家族円満に。
人生を面白くする人物がいるだけや
萬平、福子が夫婦で晩酌している場面。いかにも昭和の夫婦という感じで、長谷川博己さん、安藤サクラさん、素敵でした。ビールが「COSUMO」というのは、長谷川博己さんのドコモのCMキャラがコスモフという名前だからでしょうか。万博といってもつくば万博(85年)にはコスモ星丸がいました。
このとき、福子はなにかを思いつきます。
いつの間にか、なにか思いつくキャラ化した福子。
まんぷくヌードルは立ち食いできることが新しい。
そこで、萬平は歩行者天国で売ることを考えつきます。
なにかと閃きの発端になってくれる福子のことを「役に立ってるどころじゃないよ」と萬平は感謝の極み。
いつもの寝室場面で、今度の作戦が成功したら、休みをとって海外にいろんな麺を食べにいかないかと福子を誘います。
「発明家」としてと言うけれど、もはや麺研究家みたい……、でもそこはもう目をつぶりましょう。あと一回ですから。
現社会に反発している若者たちの「自由の象徴」としての歩行者天国で売る作戦。
この時代、悲劇を生んだ学生運動(近藤正高さんのレビューに詳しい)についてはいっさい触れず(この時代に入ったとき、ちらっと学生運動が行われているという台詞があっただけ)、明るい部分にだけ光を当てます。これはこれでありえたかもしれない“希望”を描くという“物語”ならではだと思います。結局、いいことと悪いことは、表と裏ですから。
福子は人生の明るい麺じゃなくて面へと向き続けるひまわりのような存在として半年描かれてきたのです。
安藤サクラさん、なんだったら、あさま山荘の誰かを演じそうな俳優さんですが、そうではなく、ひたすら陽気に笑顔を振りまいてきたところが面白かったです。
「おもしろい人生など存在しない。人生をおもしろくする人間が存在するだけや」
アキラ(加藤雅也)は福子がそういう人物であると言います。この台詞はなかなか良かったです。
そこへ「ほんまにあんたが考えたんか」としのぶ(牧瀬里穂)につめよらせ、パクリネタを相変わらず引っ張ります。
結局は「惚れ直したわ」で、タカちゃん(岸井ゆきの)も歩行者天国販売を手伝いたいと神部(瀬戸康史)に頼み、萬平福子だけでなく、そこここで夫婦円満が描かれます。
いよいよ最終回です。
(木俣冬)
連続テレビ小説「まんぷく」
◯NHK総合 月~土 朝8時~、再放送 午後0時45分~
◯BSプレミアム 月~土 あさ7時30分~ 再放送 午後11時30分~
◯1週間まとめ放送 土曜9時30分~
朝夕、本放送も再放送も オールBK制作朝ドラ
「べっぴんさん」 BS プレミアムで月〜土、朝7時15分から再放送中。
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「あさが来た」 月〜金 総合夕方4時20分〜2話ずつ再放送
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