日テレ系『ニッポンノワール ー刑事Yの反乱ー』第2話。
殺された碓氷薫刑事(広末涼子)が隠したという10億円強奪事件の証拠を奪い合い、刑事同士が撃ち合った。

だいじょうぶか「ニッポン ノワール」賀来賢人「たとえそれが倫理に反することでもな」反撃来い2話
イラストと文/たけだあや

特殊な仕事「刑事」の葛藤


怪しかった本城諭理事官(篠井英介)が早速死んでしまった。
本城は、撃った遊佐清春(賀来賢人)に「君のおかげで人として死ねる。ありがとう。」と言った。
市民の模範であるべき理想と正義を貫けない現実の狭間でもがいて苦しむ、刑事としての葛藤。
碓氷薫「時として道理に背いてでも成し遂げなければならないことがある。」
才門要(井浦新)「たとえそれが倫理に反することでもな。」
それは清春の得意分野ではないか!と一瞬思ったが、「こんなつもりじゃ……」と呆然としていた。命を奪うことは、母を亡くした清春にとって越えてはならないことだったのだろう。
しかし、第1話が激しかっただけに、今後の反撃、大暴れに期待してしまう。

清春の印象的な手


優しい清春も嫌いではない。
清春「俺はヒーローじゃなかったってことだ。」
本城を殺してしまったことを悔やみ、清春は涙を流した。表情は映されず、アップの手に1粒2粒と涙が落ちた。涙よりも、ぐっと力を込めた手から気持ちが伝わってきた。
第1話でも、碓氷克喜(田野井健)に差し伸べ、立ち上がらせる手が印象的だった。
悔しがるのも、差し伸べるのも、殴るのも、素直な手だ。


いかにも才門が黒幕で第2話が終了。克喜と、乳首相撲をしていた名越時生(工藤阿須加)以外はまだまだ全員が怪しい。
エンディングにも重要な事実が隠されている気がしてならない。
(イラストと文/たけだあや)

『ニッポンノワール ー刑事Yの反乱ー』
毎週日曜よる10時半〜
出演:賀来賢人、広末涼子、井浦新、夏帆、工藤阿須加、佐久間由衣、立花恵理、田野井健、細田善彦、篠井英介、杉本哲太、笹野高史、北村一輝ほか
脚本:武藤将吾
演出:猪股隆一、小室直子、西村了
音楽:松本晃彦
エンディング曲:「愛はスローにちょっとずつ」サザンオールスターズ
チーフプロデューサー:西憲彦
プロデューサー:福井雄太、柳内久仁子
制作協力:AX-ON
制作著作:日本テレビ

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