『ニッポンノワールー刑事Yの反乱ー』(日本テレビ系)最終回が、現実の時間とリンクして放送された。
事件の発端となった山小屋で、遊佐清春(賀来賢人)がガスマスクの男を追い詰めた。
プログラムに次ぐプログラムが明かされ、SF状態に戸惑いながらも、最後の1秒まで目が離せなかった。
衝撃のラスト「ニッポンノワール」清春「自分次第でこの世界はいくらでも変えられる」克喜の笑顔可愛かった
イラストと文/たけだあや

教えてくれたのは克喜だった


伏線を回収しつつ、清春と真犯人の決戦に。
清春「俺たちは未完成。完璧な人間なんていない。誰でも過ちは犯す。間違いをなかったことにするんじゃない。あらがうんだよ、自分の力で。あいつがそれを教えてくれた」
あらがい続けた清春の覚悟の裏には、碓氷克喜(田野井健)の存在があった。
清春「自分次第でこの世界はいくらでも変えられる」
第1話で、清春が克喜に伝えた言葉だ。体現し、教えてくれたのは克喜だった。笑顔で清春をぎゅっとする克喜が、本当に可愛かった。

衝撃のエンディング


エンディングでは、清春と克喜と深水咲良(夏帆)で、克喜の誕生日パーティー。サザンオールスターズの穏やかな曲調が、いつになくマッチしていた。
3人の幸せそうな笑顔に油断していたら、最後の最後で衝撃の展開。
最後まで謎を残して終わった。薬のせいなのか。誰かにやられたのか。全て嘘だったのか。夢だったのか。一番騙されていたのは視聴者だったのか。
曲者だらけの、このドラマらしい終わり方だった。

登場人物の誰が主役になってもおかしくないくらいの葛藤を抱えており、考察のためだけのドラマではなかった。だからこそ「死に様こそが生き様だった」(清春)にぐっときた。

名越時生(工藤阿須加)の変貌ぶりも見応えがあったし、南部修介(北村一輝)の「俺も人間できてねぇわ。」は、とても人間らしかった。才門要(井浦新)の「欠点がチャーミング」は忘れられない台詞になりそうだ。

(イラストと文/たけだあや)

『ニッポンノワール ー刑事Yの反乱ー』
毎週日曜よる10時半〜
出演:賀来賢人、広末涼子、井浦新、夏帆、工藤阿須加、佐久間由衣、立花恵理、田野井健、細田善彦、篠井英介、杉本哲太、笹野高史、北村一輝ほか
脚本:武藤将吾
演出:猪股隆一、小室直子、西村了
音楽:松本晃彦
エンディング曲:「愛はスローにちょっとずつ」サザンオールスターズ
チーフプロデューサー:西憲彦
プロデューサー:福井雄太、柳内久仁子
制作協力:AX-ON
制作著作:日本テレビ

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