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「塔の上のラプンツェル」5月1日“金ロー”でノーカット放送 閉鎖的な母娘の毒親問題をレビュー

ディズニー映画50作目にして初の3Dプリンセス映画「塔の上のラプンツェル」(バイロン・ハワード監督、ネイサン・グレノ監督/2010年)が、5月1日よる9時から「金曜ロードSHOW!」(日本テレビ系)で本編ノーカット放送される。

2017年3月のテレビ放送時に掲載した、ライターむらたえりか氏によるレビューを再掲する。


閉鎖的な母娘の毒親問題


主人公・ラプンツェルは、とある王国のプリンセス。幼い頃にさらわれて、森の奥の高い塔で暮らしている。誘拐の犯人である女性。ゴーテルが、母親としてラプンツェルを育ててきた。

ゴーテルの目的はラプンツェルの髪の毛。ラプンツェルの髪の毛には、触れる者の時間を戻して傷を治す不思議な力があったのだ。ゴーテルは、その力を利用して自分の若さと美貌を保っていた。

物語の序盤、18歳の誕生日に塔の外に出たいと願うラプンツェルを叱るゴーテルが恐ろしい。

ゴーテル「モゴモゴしゃべるのはやめてちょうだい。私、そういうのほんと大っ嫌いなのよ! ……冗談よ! 可愛いわね、あなたのこと大好きよ!」

こどもの話の内容を聞かずに叱りつけ、戸惑った様子になるとすぐに優しい言葉をかける。「外には危険がいっぱい」「あなたを守るため」と、こどもを大切に思っているようなことを言ったかと思うと「あなたはまだ赤ちゃん」「常識なんかゼロ」と馬鹿にして笑う。これを何度も繰り返す。ラプンツェルを傷付けてコントロールしようとするゴーテルは「毒親」だと話題になった。

「毒親」は、精神医学者スーザン・フォワードのベストセラー『毒になる親(原題:Toxic Parents)』から生まれた俗語。過干渉や過保護、暴力などによってこどもの尊厳を奪い、自立を妨げたり共依存関係に持ち込んだりと悪影響を与える親のことだ。ゴーテルの言動がこの「毒親」の特徴にあてはまる。そのため「塔の上のラプンツェル」は毒親からの解放と自立がテーマだと解釈する人も多い。

塔に忍び込んできた盗賊フリン・ライダーとともに外の世界を大冒険するラプンツェル。その結果、毒親ゴーテルからの解放、自立を果たし、お城に戻って本当の両親と幸せに暮らす。めでたしめでたし……。初めて見たときはそう思ったが、何度も見ているうちに「めでたしだろうか?」という疑問が浮かんできた。ゴーテルってそんなに悪い人かなあ。

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