本イベントは、厚生労働省認定「伊藤園ティーテイスター社内検定」の資格を有する伊藤園社員が企画するもので、この日は、日本遺産に登録されている「六古窯」の一つ、愛知県の「瀬戸」から中継で届けられた。
お茶を楽しむカジュアルな体験イベント
無料イベントながら、その内容はとても充実したものに。まず登場したのは、数少ない海外生まれの日本茶インストラクター、ブレケル・オスカル氏。オスカル氏はスウェーデン生まれで、2014年に日本茶インストラクターの資格を取得。“青い目の日本茶伝道師”と称され、世界中で日本茶の普及に取り組んでいる。作家による瀬戸物を多く取り扱っている陶芸店やギャラリーを訪れ、店のスタッフと会話を楽しみ、陶器を購入するオスカル氏の姿は、コロナ禍で自由に旅行を楽しめなくなってしまった昨今に、まるで一緒に観光を楽しみ、お土産を選んでいるような楽しさがあった。
オスカル氏いわく、好みの器を買い揃え、その土地の銘菓をいただきながらお茶で一息いれる…そんな楽しみ方ができるのもお茶の魅力であるという。
続いては、「おいしいお茶のいれ方体験」。
瀬戸物の奥深い魅力 匠のワザに感動
瀬戸で活躍する瀬戸染付焼作家・加藤真雪氏 、瀬戸蛍手作家・樽田裕史氏による実演も行われた。加藤氏は、白色の素地に酸化コバルトを主原料とした顔料(絵具)で作る呉須(ごす)で染付を行う。呉須はお茶で溶き、加藤さんはほうじ茶を使っているそう。瀬戸物の制作過程を見学できるという貴重な機会に、参加者は「職人技に感動しました」「私も体験してみたい」「モノづくりの大変さ、繊細さ! 知らないことばかりでした」などチャットで感想を伝えていた。
お茶、そして伝統工芸品である瀬戸物の魅力を伝えた本イベント。開催中に寄せられる参加者からの質問にもティーテイスターが丁寧に回答してくれるなど、主催者の「お茶をもっと好きになってほしい」「お茶の多様な楽しみ方を知ってもらいたい」という想いの詰まった有意義な催しとなった。
なお、伊藤園主催のオンライン茶会は今後、以下の日程で行われる。
2021年10月16日(土)秋の味覚とお茶を楽しむ
2021年10月30日(土)有村架純さんとお抹茶体験
2021年11月6日(土)中谷美紀さんとお茶の入れ方体験
2021年11月20日(土)日本遺産 六古窯 産地訪問 -備前編-
10月1日(金)は誰でも参加可能な無料視聴イベント、以降の茶会は、一部スーパー・量販店で限定販売している「ふるふる2層ボトルセット」(「一番摘みのお~いお茶」シリーズ)購入者を対象に、抽選でご招待。10月30日(土)は女優の有村架純、11月6日(土)は中谷美紀も参加してのスペシャルな会となる。
「日本茶の日」オンライン茶会の視聴はこちらから