のん、14回目のおうちで観るライブ開催 新曲「ribbon」初披露にファン「名曲誕生の予感」
撮影/南賢太郎(FOCUS STUDIO)

のんが無観客配信ライブ『NON OUCHI DE MIRU LIVE(#のんおうちで観るライブ)vol.12』を2月20日(日)に都内某所で開催し、動画視聴サイトを通じてライブ配信された。

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おうちで観るライブは"みんなのお部屋がライブハウスになる!"をコンセプトに、相棒のミュージシャン、ひぐちけいと2020年5月より始めた無観客のトーク&ライブ・シリーズ。
通算14回目(特別編2回を挟む)を迎えた今回は、昨年9月以来の5ヶ月ぶりの開催。

この日は2月25日(金)に劇場公開されるのんが脚本・監督・主演を努めた映画「Ribbon」の公開を記念したスペシャル・ライブ。「Ribbon」はひぐちけいが映画全編に渡って劇伴を担当している。冒頭、映画監督の岩井俊二が編集した映画「Ribbon」のトレーラー映像が流れ、画面が会場に切り替わると、いきなり「わたしは部屋充」のライブ・パフォーマンスから始まる。忘れらんねえよの柴田隆浩が書き下ろした疾走感溢れる原曲を、アコースティック・ギターをフィーチャーしたスロウ・ヴァージョンで披露。

のん、14回目のおうちで観るライブ開催 新曲「ribbon」初披露にファン「名曲誕生の予感」
撮影/南賢太郎(FOCUS STUDIO)

おうちで観るライブは、毎回披露されるのんの衣装にも注目が集まる。この日は映画「Ribbon」にちなんで、のんはリボンのネックレス、プリントTの上にはリボンがたくさんついたジャケット、ボトムはパッチワークパンツに厚底ブーツ。一方、ひぐちけいはベージュのボウタイシャツにパッチワークデニム、リーボックのポンプフューリーという出で立ち。ふたりのマイクスタンドにはピンク(のん側)とアイボリー(けい側)のリボンも結び付けられ、まさに「Ribbon」尽くし!

オープニングの演奏が終わるとのんから「皆さん、部屋充してますか? 久々の“のん おうちで観るライブ”です!」の挨拶でスタート。ここでのん&ひぐちけいの質問コーナーに。映画の劇伴を担当したひぐちけいが、制作時の苦労を話すと、のんは脚本執筆時にひぐちへの劇伴のオファーを考えていた等、撮影時の写真を紹介しながら、映画にまつわるトークを展開。

のん、14回目のおうちで観るライブ開催 新曲「ribbon」初披露にファン「名曲誕生の予感」
撮影/南賢太郎(FOCUS STUDIO)

続いては劇中の音楽にのんが新たに詩をつけた新曲「ribbon」を初披露。
アコースティック・ギターの美しい響きに乗せ、のんが透き通るようなクリスタル・ヴォイスをじっくりと聴かせる。配信画面のコメント欄には「名曲誕生の予感!/鳥肌がたった!/日曜の夜がしっとりいい感じ!/泣けた!」と新曲への絶賛コメントが並んだ。

ここで事前にSNSで募った一般の方からの質問に応えていくコーナーに。「監督から見た女優のんは? 女優さんからみたのん監督は?」「登場人物のネーミングはどうやって決めた?」「劇伴の中で、けいの作った曲で、すごい!と思った曲は?」といった質問ひとつひとつに丁寧に答えていく。

のん、14回目のおうちで観るライブ開催 新曲「ribbon」初披露にファン「名曲誕生の予感」
撮影/南賢太郎(FOCUS STUDIO)

のん演じる映画の主人公「浅川いつか」は、のんの高校時代のエピソードを元に脚本を書いたという。この流れで、曲はのんの高校生時代をモチーフにノマアキコ(ex.GO!GO!7188)が詞を、ユウ(チリヌルヲワカ)が曲を書いた「涙の味、苦い味」に。そして学生時代からのんが敬愛してやまない忌野清志郎をイメージして矢野顕子が書き下ろした「わたしはベイベー」。どちらも情感たっぷりに、エモーショナルに歌う。この素晴らしいパフォーマンスに、コメント欄には「のん&けい史上、最高のパフォーマンス!」などのコメントが寄せられた。

おうちで観るライブシリーズの音響PAは、ダブ・サウンドの名匠エンジニア、Dub Master Xが手掛けてきた。静謐な中に凛と響くのんのボーカルに、浮遊感と奥行をもたらせるのはDub Master Xの存在が大きい。本ライブでもその独特の音響空間は健在。
まるで教会で聴いているような美しい響きの音を紡ぎ出していた。

のん、14回目のおうちで観るライブ開催 新曲「ribbon」初披露にファン「名曲誕生の予感」
撮影/南賢太郎(FOCUS STUDIO)

ラストに演奏されたのは、ひぐちけいが映画「Ribbon」にインスパイアされて書き下ろし、のんが詞を書いたミディアム・テンポのバラード・ナンバーの新曲「鮮やかな日々」。歌詞にある「颯爽と歩く姿を君に見せてやる/絡まったリボンをほどきながら前を行く /鮮やかな日々を」こそがこの映画での、のんの生き様であり矜持であろう。

曲明けのMCでは映画のサウンドトラックを変わった形でリリースする計画があることを明かし、エンディングは「おうちで観るライブ」恒例のもぐもぐタイム。各々が映画に因んだDRINK&FOODSをリクエスト。のんがセレクトしたのはハワイ産のコナ・コーヒー。撮影中にスタッフが淹れてくれたコナ・コーヒーが美味しくて自身のコーヒー苦手意識を払拭してくれたそう。けいは、お菓子のリボンが型どられたホールケーキ。ふたりでコーヒーとケーキを楽しみながら、まったりトーク。

のん、14回目のおうちで観るライブ開催 新曲「ribbon」初披露にファン「名曲誕生の予感」
撮影/南賢太郎(FOCUS STUDIO)

最後はのんから、映画「Ribbon」への来場が呼びかけられ、約100分弱に及んだ「のんおうちで観るライブvol.12」は終了。 この模様は3月2日(水)まで見逃し視聴ができる。

また、映画公開を記念し、2月25日から3日間、東京、川崎、横浜、大阪、神戸の各劇場にのんが舞台挨拶で登壇する。
また3月3日より、渋谷PARCOにてのんのリボンアートをテーマにした展示会も開催される。

のん、14回目のおうちで観るライブ開催 新曲「ribbon」初披露にファン「名曲誕生の予感」
撮影/南賢太郎(FOCUS STUDIO)

配信概要

「おうちで観るライブvol.12」
見逃し視聴期間:2022年3月2日(水) 23時59分まで
配信チケット価格:2,200円(税込)
チケット販売期間:2月27日(日) 23時59分まで
チケット購入URL:https://speedylive-non.zaiko.io/item/346591

関連リンク

■映画「Ribbon」公式サイト:https://www.ribbon-movie.com/
■のんオフィシャルサイト:https://nondesu.jp/
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