市原隼人、『べらぼう』での役作りに葛藤「寄り添えきれない役があると知った」
市原隼人オフィシャルインスタグラム(@hayato_ichihara)より

俳優の市原隼人が自身のインスタグラムを更新し、出演中のNHK大河ドラマ『べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺~』で演じた鳥山検校役への想いを投稿した。「本日まで鳥山検校をお楽しみくださりありがとうございました」と感謝を述べた上で、目が見えない鳥山検校という人物がどのように生きていたのか、自身がその人物像にどう向き合ったのかを丁寧に綴った。


市原は「…この役は本当に難しかったです」と正直な思いを吐露。手探りで感覚を積み重ねながら、孤独に耐える日々に寄り添ったことや、「明確な生き方や自身の存在意義に逡巡する人生」「自身に対する憎悪」など、役を通して得た感情の深さを赤裸々に記している。

また、「構築しては壊し構築しては壊しを繰り返しながら、答えのない中、問い続ける禅の行いの様」とも表現し、役作りに対する真摯な姿勢をにじませた。

鳥山検校にとっての人物関係や、時代背景の中での思想や感受性の変化にも触れている。検校にとっての瀬川や瀬以(小芝風花)の存在は、芥川龍之介の『蜘蛛の糸』に登場する“糸”のような救いであったとし、地獄のような境遇の中に差し込む希望として描写。また、武力から経済や学問へと価値観が移り変わっていく時代に、人々の感受性や欲望が浮き彫りになり、多様な文化や芸術が芽生えた背景を挙げつつ、そんな時代の魅力を引き続き楽しんでほしいと締めくくっている。


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【参照元】
市原隼人オフィシャルインスタグラム

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