
俳優・山崎育三郎が25日、インスタグラムを更新し、自身が主演・企画を務めたミュージカル『昭和元禄落語心中』が大千穐楽を迎えたことを報告した。8年前にドラマ版で初めてこの作品に出会った山崎にとって、今回の舞台化はまさに念願のプロジェクトだった。
投稿では、「魂を削るような作品」と表現した『昭和元禄落語心中』への強い想いとともに、「役者として、そして今回は企画者として関わらせていただいたこと、そのすべてが、僕の人生にとってかけがえのない時間でした」と振り返った。
演じた助六という役については、「明るく泥臭く破天荒でありながら、人の心に深く寄り添う心優しい人物」と表現し、その無邪気さの裏にある哀しみや、芸にかける覚悟を感じ続けていたという。落語という芸の世界に惹かれた原点は、ドラマ版での出演時から。「この作品をいつかミュージカル化したい」と強く願った想いを、ついに実現させた。
企画者として舞台をゼロから作り上げることの責任と喜び、そしてそこに至るまでの無数の困難にも言及。「それでも信じたのは、その信念を共に歩んで下さった仲間」とし、原作の雲田はるこ氏、演出の小池修一郎氏、音楽監督の小澤時史氏をはじめ、落語協会やキャスト、スタッフ、オーケストラなどすべての関係者へ、感謝の言葉を惜しみなく贈った。
舞台には10万人を超える観客が足を運んだ。山崎は、「皆さんの大きな歓声、拍手、笑い声、涙がいつも支えでした」と綴り、この作品が観客の心に長く残ることを願った。
「落語という芸の命を、舞台という形で未来へと繋げられたことを、心から誇りに思います」と締めくくり、これからも“語り継ぐべき物語”を届けていくことを誓った。
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【参照元】
山崎育三郎オフィシャルインスタグラム