
ソロシンガーとして活動中の荒井麻珠が、7月3日、自身の公式YouTubeチャンネルで無料オンラインライブ「Cover Song!~ Acoustic Live~」を開催した。
カバー曲で構成されたライブをやるのも、全編アコースティックセットで歌うのも今回が初めてとのことだったが、確かな歌唱力と豊かな表現力が作り上げた世界観は唯一無二。約1時間、8曲を披露したこの生配信ライブの総視聴者数は1万人を突破した。
「皆さん、こんばんはー!」
サポートキーボード・はたっぷが奏る柔らかな音色で彩られたステージに、手を振りながら笑顔で登場した麻珠。今日はいただいたリクエスト曲で構成されていること、そして何よりも今日この日を楽しみにしていた気持ちなどを伝え、ライブは椎名林檎の「旬」からスタートした。
どこかあどけなさを残したMCでの語り口から一転、歌い出したその瞬間に空気を変えてしまう声の力と存在感にただただ圧倒されてしまう。小田和正の「たしかなこと」では、画面の向こうにいる“たくさんの誰か”ではなく、それぞれの場所で自分の歌を受け止めてくれている”たった1人のあなた”へ向けて歌っていることもしっかり伝わってきた。歌詞の意味を超えるほどの思いを乗せた歌声に、鳥肌が立つようなオープニングだった。
3曲目からはコラボコーナーとして、Do As Infinityの大渡亮(G.)がスペシャルゲストとして参加。以前イベントでコラボレーションした時のことを振り返りながら、「すごくちっちゃい(笑)、だけどこんなに歌が上手い子がいたのかって衝撃を受けたのを覚えてる」と大渡。もともとDo As Infinityが好きだったという麻珠は嬉しさと緊張が入り混じったような表情を見せながら、Do As Infinityの「陽のあたる坂道」など3曲を披露した。優しさとあたたかさ溢れる大渡のアコースティックギターと、はたっぷのピアノ、そして麻珠の歌。3人の相性は抜群だ。