
ソプラノ歌手の鮫島有美子が、美空ひばりのカバーアルバムを3月23日にリリースする。
ヨーロッパを拠点に長年世界的な活躍を続けてきたソプラノ歌手の鮫島有美子。
今日に至るまで、美空ひばりの楽曲を歌うオファーを幾度となく受けてきたが、鮫島にとって偉大過ぎるひばりの楽曲はアンタッチャブルな存在であり封印を重ねてきた。そうした中、美空ひばりの33回忌を経て、満を持して今回レコーディングに踏み切った。
収録曲は、『川の流れのように』、『東京キッド』などの代表作から、数多くの国民的童謡・唱歌を残した山田耕筰が美空ひばりのために作曲をした『山の小駅』『風が泣いている』(2002年リリース)なども含む全12曲。鮫島の美しい日本語の発声で歌うピアノ伴奏を中心としたアコースティックな響きは、言葉と音楽に真実がこもっており、オルケスタ・デ・ラ・ルスのメンバーを中核に編成されたバンドと共演した『お祭りマンボ』はサルサのアレンジでアルバムに絶妙なスパイスを効かせている。
昭和の歌謡界を牽引した不世出の歌手美空ひばり。今もなお多くの人々の魂をとらえ、心を捉え続けているひばりの名曲に、日本クラシック界での日本のうた第一人者鮫島有美子が、新たな光を当てた今作品をチェックしてみてはいかがだろうか。