
4月17日から放送開始のドラマ『合理的にあり得ない ~探偵・上水流涼子の解明~』(関西テレビ・フジテレビ系)にて、天海祐希のバディ役を務めることでも話題となっている松下洸平。俳優としてさまざまな作品に出演するほか、シンガーソングライターとしても活動するなど、多方面での活躍も著しい。
これまで、ドラマ『ホーム・ノット・アローン』(NHK/2020年)や、映画『燃えよ剣』(2021年)、ミュージカル『スリル・ミー』(2018年)など、さまざまなジャンルで活躍してきた松下。加えて、昨年11月には1stアルバム『POINT TO POINT』をリリースするなど、シンガーソングライターとしての活動も行っており、多方面での活躍が目立っている。俳優と歌手の“二刀流”生活はかなりタイトなスケジュールのようで、アルバム制作時には、楽屋や移動中の車中で、スマホに録音しながら作業を進めたこともあるという。そんな松下が、テレビ番組のインタビューの中で、目標の人物として挙げていたのが星野源だ。「俳優業も音楽業もすごくバランスよく、しかもコンスタントに、そしてものすごくいいクオリティーで提供し続けて下さる」と星野について語っており、松下と同じく多方面で活躍する彼の存在は、良い刺激となっているようだ。
そんな松下にとって転機となった作品は、やはり2019年に放送されたNHK連続テレビ小説『スカーレット』だろう。松下は、美術大学出身の青年で、戸田恵梨香が演じるヒロインの夫となる十代田八郎という重要な役どころを好演。同作の影響で“八郎沼”という言葉が生まれSNSで話題となるなど、視聴者の心をぐっと掴んだことがうかがえる。自身が出演したテレビ番組では、朝ドラ出演の影響でInstagramのフォロワー数が一気に増えたとして、「『スカーレット』に出させていただく前は3,000人だったんですけれども、そっから27万人ぐらい」と大きな反響があったことを明かしていた。
朝ドラ出演から勢いに乗っている松下だが、4月17日スタートのドラマ『合理的にあり得ない~探偵・上水流涼子の解明~』では、頭脳明晰で変装を武器とする女探偵・上水流涼子(天海祐希)とタッグを組む、IQ140の相棒・貴山伸彦を演じる。先日行われた制作発表会見では、松下は自身の役どころについて、「役柄の紹介をしていただくたびに、背筋が伸びる思いで、『自分はIQ140なんだ』と言い聞かせて撮影に臨んでいます」と意気込みを語っていた。
今後は、2022年に放送されて話題を呼んだドラマ『ミステリと言う勿れ』(フジテレビ系)の映画版への出演なども決定しており、ますます勢いに乗っている印象の松下。俳優と歌手という二足のわらじで活動しながら、その多彩な才能を活かした唯一無二の存在になっていきそうだ。