
2023年11月に公開予定の、品川ヒロシが監督・脚本を務める映画『OUT』でヒロイン役に抜擢された乃木坂46の与田祐希。さらに、自身にとって地上波連続ドラマ初主演作となった、昨年放送のドラマ『量産型リコ-プラモ女子の人生組み立て記-』(テレビ東京系)の続編がこの夏に放送されることも決定し、話題を呼んでいる。
映画『OUT』は、累計発行部数650万部を突破した『ヤングチャンピオン』(秋田書店)で連載中の漫画の実写映作品。過去に暴走族「東京狛江愚連隊」特攻隊長として“狛江の狂犬”と恐れられた伝説の超不良・井口達也(倉悠貴)が出所後に更生していく中で、様々な人々と出会い、成長していくというストーリーだ。与田が演じるのは、作中に登場する暴走族「斬人」5代目総長の妹で、ボウリング場で働くヒロイン・皆川千紘。“人生で1番明るい髪色”にして撮影に臨んだという与田だが、今回演じる千紘は与田にとって、“自分にはない強さを持った役柄”だといい、「人間の強さと弱さ かっこよさとダサさ 優しさと怖さを全身で感じた刺激的な日々でした」と公式ブログで綴っていた。同作の撮影は、与田にとって実りある経験となったことだろう。
乃木坂46の人気メンバーとして活躍しながら、これまでドラマ『モブサイコ100』(テレビ東京系/2018年)や映画『ぐらんぶる』(2020年)、ドラマ『日本沈没-希望のひと-』(TBS系/2021年)などの作品に出演し、女優としても活躍してきた与田。『OUT』で監督・脚本を務めた品川ヒロシは、与田をキャスティングした決め手について、「千紘は、存在感が大事だと思いました。暴走族の喧嘩のど真ん中に入っていっても負けないオーラを持つ与田祐希の光」と公式コメントの中で明かしており、彼女がこれまでの経験で培ってきた存在感が、良い方向へ働いたことがうかがえる。同作の出演オファーを受けた際は、不安を感じつつも、「全力で向き合って、ぶつかっていきたい」と意気込んでいた与田だが、これまで演じてきた役とイメージの異なる千紘役での熱演に期待したいところだ。
また、与田は6月29日深夜から放送されるドラマ『量産型リコ–もう1人のプラモ女子の人生組み立て記-』では、昨年放送されたドラマ『量産型リコ-プラモ女子の人生組み立て記-』から継続する形で、主演を務めることが決まっている。今作は、前作とは別の“もう1つの世界”を生きる小向璃子の成長を描いたホビー・ヒューマンドラマ。
今年は女優としての活躍にも注目が集まりそうな与田。彼女と同じ乃木坂46の3期生には、NHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』で存在感を発揮した山下美月や、現在放送中のNHK大河ドラマ『どうする家康』に出演する久保史緒里などがいるが、与田もまた、女優業での活躍でグループを引っ張っていってくれそうだ。